2004 Fiscal Year Annual Research Report
現代の母親の抱える育児不安・ストレス要因に対する育児グループの効果に関する研究
Project/Area Number |
15592317
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
松田 宣子 神戸大学, 医学部, 教授 (10157323)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高田 哲 神戸大学, 医学部, 教授 (10216658)
坂間 伊津美 茨城キリスト教大学, 看護学部, 助教授 (40285052)
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Keywords | 子育て / 育児不安 / 育児ストレス / 育児グループ / 育児支援 / ストレス要因 / 対処 / 効果判定 |
Research Abstract |
研究目的は、地域で子育てをしている母親の育児不安・ストレス要因を明らかにし、要因測定尺度を開発し、育児グループとの関連を検討し、その成果を明らかにするである。 平成15年度は、育児不安・ストレスの測定尺度や関連要因、育児グループの評価に関する文献検討の実施及び育児グループに参加している子育て中の母親のフォーカスグループからのインタビュにより、育児不安・ストレスの実態や対処について明らかになった。 平成16年度は、平成15年度の結果を踏まえて育児不安・ストレス測定および要因の分析ができる測定尺度の試案を作成した。その測定尺度を用いて実態調査を実施した調査の概要を述べる。 調査目的は、育児不安・ストレス測定及び要因の分析できる測定尺度を用いて実態の把握及び測定尺度の妥当性及び信頼性である。調査方法は、対象として平成16年12月〜平成17年2月28日までに生後4ヶ月児及び生後9ヶ月〜12ヶ月児で健診あるいは健康相談にきた母親である。方法は、川井らの「総研式育児支援質問紙」及び我々の今までの研究結果から作成した育児不安・ストレスの要因や対処方法、ソーシャルサポートを含めた「子育て支援に関する調査」の2種類の質問紙を郵送あるいは聞き取りを行った。調査結果は、有効回答数262であり、育児のストレス・不安の要因として5割の人が、「時間のないこと」や「子どものしつけや聞き分けのない行動」をあげており、3割の人が「独りの子育て」をあげている。しかし育児についての気持ちとして9割の人に「子どもが生まれてよかった」、「子どもと一緒にいると楽しい」などの肯定的な回答もみられた。また「自分の育児について認められたい・尊重してほしい」など周囲のサポートを望んでいる人が5割もいた。今回の実態調査のさらなる分析を進めていき、測定尺度の妥当性・信頼性を検討し、平成17年度の育児サークルの効果判定に用いていきたい。
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Research Products
(1 results)