2003 Fiscal Year Annual Research Report
在宅療養者を抱える家族が捉える訪問看護師の存在と看護介入内容に関する研究
Project/Area Number |
15592330
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Research Institution | Mie Prefectural College of Nursing |
Principal Investigator |
河原 宣子 三重県立看護大学, 看護学部, 講師 (00259384)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上別府 圭子 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (70337856)
杉下 知子 三重県立看護大学, 教授 (60010063)
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Keywords | 家族看護 / 訪問看護 / 高齢・過疎地域 |
Research Abstract |
本研究は,高齢・過疎化の進む地域において,在宅療養者を抱える家族は,訪問看護師の役割をどのように意識しているか,在宅療養者を抱える家族は,訪問看護師の役割に満足しているか・どのような役割を期待しているか,在宅療養者を抱える家族が意識する訪問看護師の役割の根拠となる看護介入はどのようなものか,在宅療養者を抱える家族が満足(期待)する訪問看護師の役割の根拠となる看護介入はどのようなものか,を明らかにすることである. 平成15年度は,M県で高齢化率27%を超えるK地域において,訪問看護を利用している在宅療養者の家族(主介護者)が,訪問看護師の役割をどのように意識しているかを16事例に調査した.回答は自由記述とした.回答された記述内容から,訪問看護師の役割についての文脈を取り出し,コード化した.その結果,対象者にとっての訪問看護師の役割について記述された内容は『安心』『信頼』『医療・看護専門職』『ケア提供者』『相談相手』『指導者』『主治医との橋渡し』の7つのカテゴリーに分類できた.訪問看護師の役割は,『医療・看護専門職』であると意識している者が多く,主治医との連携という役割を期待していることがわかった.また、「家族のことを一番わかってくれている」・「療養者だけでなく家族のケアをしてくれる」といった記述もあり,家族を対象としたケアが期待されていることがわかった.さらに,利用者自身の状態改善も介護者が望む訪問看護師の大きな役割の一つであり,医療機関が少なく,高齢・過疎化の進行する地域における傾向の一つであると考える. 次年度,訪問看護場面における参加観察等により,在宅療養者を抱える家族が満足(期待)する訪問看護師の役割と満足できない看護介入はどのようなものかを明らかにしたい.
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