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2003 Fiscal Year Annual Research Report

在宅高齢者に多い脱水症,熱中症等の暑熱障害の予防(暑熱時の水分出納および生活行動に基づくプログラムとその効果)

Research Project

Project/Area Number 15592332
Research InstitutionKyoto Prefectural University of Medicine

Principal Investigator

岡山 寧子  京都府立医科大学, 医学部, 教授 (50150850)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 小松 光代  京都府立医科大学, 医学部, 助手 (20290223)
木村 みさか  京都府立医科大学, 医学部, 教授 (90150573)
森本 武利  神戸女子大学, 学長 (30079694)
Keywords在宅高齢者 / 暑熱障害予防 / 水分出納 / 生活行動 / 予防プログラム
Research Abstract

本研究は,健康な高齢者に対する脱水症,熱中症等の暑熱障害予防プログラムを開発することを目的とする。その主な内容は、暑熱環境下(夏期)とそうでない時期(冬期)における高齢者の水分出納と飲水行動,活動,休息,食事等の生活行動の特徴を明らかにし、生活の工夫で防げる暑熱障害予防策を検討するものである.研究期間は2年間として,初年度(平成15年度)は,水分出納と身体活動量や飲水行動、他の生活習慣等の調査を実施し、水分出納や飲水行動に影響を及ぼす因子を抽出することとした.以下がその結果である.
1. 健康な高齢者における真夏時の生活行動と飲水を含む食生活に関する調査
自立した高齢者に対する暑熱障害予防プログラムの開発に向けての基礎的な資料を得るために,真夏時における高齢者の活動,飲水を含む食生活等の生活行動を検討した.調査の対象者は協力の得られた京都府K市在住の高齢者38名(女性30名・男性8名,平均年齢73.1歳)で,調査は8月初旬〜下旬に実施した.その結果,活動量での平均歩数は男(約6,400歩)・女(約7,200歩)間に有意差が認められず,個人差が大きい(約2,000〜14,000歩).生活活動強度は男女共(1.3)に活動強度区分I(低い)に該当した.食生活では,各栄養素の充足率では,男女共にエネルギー,タンパク質,糖・脂質は100〜120%であった。エネルギー出納は,男女(1.1)共にやや高めであるが,特異動的作用等を考慮すると,ほぼ活動量に見合うエネルギー摂取がなされていた.総水分摂取量は男性約2.7リットル,女性2.6リットルであった.これらから,本対象者では,夏期の暑い時期に,活動面では比較的ゆったりと過ごし,それに見合った食事摂取,そして必要量が確保できる飲水行動をとるといった,暑さに対応した暮らしぶりが認められた.
2.暑さ対策調査(夏期のみ実施)
暑熱障害予防プログラムの作成に当たり,高齢者が実際に実施している暑さ対策を調査し,その結果をふまえることを目的に,自立した高齢者を対象者に質問紙調査を実施した.その詳細は現在分析中であるが,飲水方法の工夫や暑さに対応した生活の工夫など具体的な意見がみられた.
平成16年度は初年度の結果に基づき,暑熱障害予防のための具体的なプログラムを作成し,それを実際に試行しながらプログラム評価を行う予定である.

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 岡山寧子: "東北農村部における高齢者の身体活動および食事摂取の季節変動"日本生気象学会誌. 40(2)(印刷中). (2004)

URL: 

Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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