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2004 Fiscal Year Annual Research Report

産後うつ病の予防的介入のための基礎的研究

Research Project

Project/Area Number 15592334
Research InstitutionUniversity of Hyogo

Principal Investigator

玉木 敦子  兵庫県立大学, 看護学部, 助教授 (90271478)

Keywords産後うつ病 / 予防的介入 / メンタルヘルス / 精神保健看護
Research Abstract

今年度は、15年度に行った1)産後うつ状態にある女性への精神保健看護の介入モデルの開発と、2)精神保健看護の介入の機能と効果を質的に検討した結果をふまえ、3)精神保健看護の介入を評価するための尺度を検討し、開発する、4)介入研究の一部としてスクリーニング調査を実施し、産後の女性の精神健康状態を明らかにする、という2点を目的として研究を行った。
3)については、先行研究や文献検討の結果、あらたに(1)産後用セルフケア尺度を開発することと、(2)産後のソーシャルサポート尺度を翻訳する必要があると考えられた。そこでまず、(1)産後用セルフケア尺度について、セルフケアモデルを基盤とし、関連する文献を検討して、6つの産後の女性自身の普遍的セルフケア要素と、5つの子育てに関連した発達的セルフケア要素を抽出し、さらに50項目からなる尺度案を作成した。次に内容妥当性の検討を通して30項目に修正した。(2)ソーシャルサポート尺度については、英語版を翻訳して日本語版案を作成し、内容妥当性を検討した。以上2つの尺度についてパイロットスタディを実施し、表面妥当性を検討して尺度を修正した。これらの尺度については今後も調査を継続して信頼性と妥当性をさらに検証する計画である。
4)については、5つの病院の産婦人科または小児科外来に1ヶ月健康診査のために訪れた女性に研究協力を依頼し、755名から回答を得た。主な結果は以下の通りである;(1)EPDS (The Edinburgh Postnatal Depression Scale)得点の平均値は5.48±3.52(0-19)点で、区分点(8/9点)以上だった者は127名(16.8%)だった。そのうち精神的な問題で治療を受けていると明記した者は4名のみであった、(2)EPDS得点と相関関係にあったのは出産経験と子どもの健康状態であった。以上から、精神面において十分なケア・サポートが受けられていない現状や、なかでも初産婦や子の健康に問題がある産後女性への精神的支援の必要性が示唆された。

  • Research Products

    (1 results)

All 2005

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 産後のメンタルヘルスとサポートの現状2005

    • Author(s)
      玉木 敦子
    • Journal Title

      第23回日本看護科学学会学術集会講演集

      Pages: 396

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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