2004 Fiscal Year Annual Research Report
看護学生が老化の理解を深めるために有効なCAIを用いた学習教材開発
Project/Area Number |
15592349
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Research Institution | Hiroshima International University |
Principal Investigator |
横山 ハツミ 広島国際大学, 看護学部, 講師 (20280076)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浅田 庚子 広島国際大学, 看護学部, 教授 (50231882)
林 慎一郎 広島国際大学, 保健医療学部, 助教授 (20238108)
田中 秀樹 広島国際大学, 人間環境学部, 助教授 (30294482)
面本 眞壽恵 広島国際大学, 看護学部, 講師 (60309648)
酒井 明子 福井医科大学, 医学部, 講師 (30303366)
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Keywords | 生きがい / CAI / 看護学生 / エイジング / 模擬体験学習 / シミュレーション / 健康 / ストレス |
Research Abstract |
今年度は高齢者の心身の健康状態・有効な演習方法、対象者数、評価方法について実験的研究を行った。 参加者には事前に実験的調査の目的、メリット・デメリットの説明を行い自主的な参加を呼びかけた。 (1)加齢によるバランス感覚の変化を検討するために、地域住民95人(平均62.6歳、標準偏差12.5歳:60歳未満35名、60歳代30名 70歳以上30名)に対して15秒間の両足立ちバランステストを行った。水平保持時間、左傾斜時間、右傾斜時間には性差、年代差はともに認められなかったが、左傾斜回数、右傾斜回数ともに、70歳以上が60歳未満に比べ有意に低く、従来想像されているより、高齢者のバランス感覚はしっかりしていることが示唆された。今回の調査は、農村地区の住民健診の参加者を対象に行ったものであるが、70歳以上で最もバランス感覚が良い結果は、驚くべき結果であり、日常、農作業等で身体を動かす習慣等、あるいは中年層の運動不足が関与している可能性も示唆された。 (2)学習者が描く自己像と高齢者の実像とのギャップを近づける目的で前回、学生の理解度が低かった演習場面を修正追加し老化の模擬体験演習を行い4段階評価によるそれぞれの平均値を求めt検定分析した結果コミュニケーション場面において4項目、活動場面において2項目が1%有意差を持って上昇した。 (3)新カード型シミュレーションゲームを用いた演習では学生の判断基準を明確にする目的で小人数グループ(22名)とし、体験感情項目を30項目から24項目に精選しグルーピング化し人生の出来事カード一枚ごとに体験感情を記入するよう工夫した。4段階評価によるそれぞれの平均値を求めt検定分析した結果、無関心・不安感・失望感・無力感・自由感の5項目に1%有意差を持って体験感情が表出された (4)学習者の老化の自己像を視覚的に強化する目的で老人用衣装を装着して老人メイクによるシミュレーションゲームを行った。更に、老化の全身像を画像に取り込み動画・静止画として映像を再生し客観的に観察体験学習を行った。それによって、学習者は加齢による変化を自己受容し元気でオシャレに関心を持ち、家族や他者に支えられながら後期高齢期を生きる老化の自己像イメージを促進させることが出来た。
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Research Products
(1 results)