2005 Fiscal Year Annual Research Report
非定住者の生活ニーズと保健・医療・福祉の支援のあり方
Project/Area Number |
15592350
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Research Institution | Kobe City College of Nursing |
Principal Investigator |
稲垣 絹代 神戸市看護大学, 看護学部, 教授 (40309646)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
八木 正 広島国際大学, 医療福祉学部, 教授 (80022101)
横藤田 誠 広島国際大学, 医療福祉学部, 教授 (20212300)
鹿嶌 達哉 広島国際大学, 医療福祉学部, 助教授 (00284141)
平川 茂 四天王寺国際仏教大学, 人文社会学部, 助教授 (60258069)
島田 友子 県立長崎シーボルト大学, 看護栄養学部, 講師 (80196485)
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Keywords | ホームレス / 保健 / 労働 / 福祉 / 居住権 / 関係性 / 支援 / 権利 |
Research Abstract |
1.女性の野宿者に対する聞き取りを昨年度から始めており、昨年訪問した同じ方に半年ぶりに訪問し聞き取りを行った。共に生活する同伴者との関係性との密着が認められ、過去の生活との断裂や、現在の生活を維持していくことの葛藤や希望が語られた。 2.野宿することすらできない、排除を是認する考え方がホームレス自立支援特別措置法制定以来強化されてきた。それに抗して「路上の権利」として、シェルターに入所を希望しない人への生きる権利、支援する体制を構築する必要性が以前より増してきた。 2006年1月末に大阪の2つの公園で行われた行政代執行をめぐる当事者や支援者の言動、行動、考え方やマスコミなどの動向を参加観察したり、報道されたデーターから、研究分担者の各自のテーマに基づいて支援のあり方を考察した。 3.上記の成果も含め、3年間の研究成果をまとめるために2度の研究会で報告書の内容検討を行った。その結果、非定住者に対する支援のあり方として、法的、権利の側面、生活、医療福祉、心理的ニーズの側面、女性のニーズなどの学際的な観点をふまえ、看護としての支援のあり方を総合的に考察する報告書を作成した。
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Research Products
(3 results)