2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15592354
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Research Institution | Osaka City university College of Nursing |
Principal Investigator |
上西 洋子 大阪市立大学看護短期大学部, 看護学科, 講師 (30310741)
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Keywords | Low Vision / 視覚障害者 / 高齢者看護 / QOL |
Research Abstract |
日本人視覚障害者(ロービジョン)に適し、しかも国際的に比較検討が可能なQOL調査用アンケート用紙を作成する目的で、Low Vision高齢者のQOLについて調査を行った。 1.まず、NEI-VFQ51(米国)のアンケート調査を本邦の高齢Low Vision患者100人について行い検討した。その結果、疾患による心理的特徴が明らかになる興味ある結果を得た。緑内障患者のQOLに関する既報の研究と共に、単行本Progress in Glaucoma Research(2004年7月出版予定、ニューヨーク、Nova Science Publishers)の分担執筆で論文として発表の予定である。 2.さらに、NEI-VFQ25(米国、NEI)、LV-QOL(豪州、メルボルン)、上西が作成した31項目(日本)の3つのアンケートについて、Low Vision高齢者についてアンケートを行っている。 3.これらのQOL調査用アンケートに基づく調査は、視覚障害がある高齢者で、大阪市立大学病院の眼科外来およびオーリンクリニック眼科に通院している患者を対象とした。研究者から研究の目的と方法、任意参加等について説明し、承諾を得た人を研究対象者とした。アンケート調査は外来診察の待ち時間を利用し調査時間は一人約10分実施した。現在まで、すでに約210人からデータを収集した。また、同様のアンケート内容で調査に参加した対象者に、1週目と2週目に郵送による再調査を依頼した。 4.今後の計画では収集したデータの解析、比較検討を行い、日本人視覚障害者に適した、国際的に比較可能なアンケートを作成して学会等で発表する予定である。これにより、最近ますます盛んになってきている視覚障害者のQOL研究において、我が国の視覚障害者QOLを国際的に比較検討できる礎を作りたいと考えている。
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Research Products
(1 results)