• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2004 Fiscal Year Annual Research Report

繊毛虫ゾウリムシの有性生殖に不可欠な核アポトーシスの機構解析

Research Project

Project/Area Number 15603001
Research InstitutionResearch Institute on Environmental Education, Miyagi University of Education

Principal Investigator

見上 一幸  宮城教育大学, 環境教育実践研究センター, 教授 (90091777)

KeywordsParamecium caudatum / macronucleus / micronucleus / nuclear apoptosis / meiosis / germ line / nuclear division / nuclear differentiation
Research Abstract

本研究ではゾウリムシParamecium caudatumを用いて、核アポトーシスの機構を核間(親栄養核、新栄養核、親生殖核、新生殖核)の相互作用という観点から明らかにするとともに、多細胞のCaspases依存型アポトーシスがそのまま適応されるのか、Caspases非依存型であるか検討を進めてきた。ゾウリムシには核アポトーシスと考えられる三つの現象(第1回核アポトーシス:減数分裂後の4生殖核のうちの3核の凝縮退化。第2回核アポトーシス:接合終了後の4仮生殖核のうちの3核の退化。第3回核アポトーシス:接合後の親の栄養核の退化。)があり、これらの共通性を探ることが本年度の一つの目標であった。
1.第1回核アポトーシスについては、関与する遺伝子の単離をサブトラクションにより試み、得られた1000のDNAクローンの中から、100クローンについて塩基配列を決定した。その結果、4種類の配列が見つかった。これらの一つは、すでに明らかになっているSUMO遺伝子と相同性が高いことが明らかになった。最近、P.tetraureliaでは、この遺伝子は、栄養核分化時のDNA編集に関わるという報告がなされているが、本研究では核アポトーシスとの関係も示唆される。
2.第2回核アポトーシスについては、以下の点が明らかになった。(1)過剰小核除去は、栄養期には無く、接合時期に特異的である。(2)分裂小核の決定は、退化機構とは独立である。(3)小核移植実験から、分裂小核の選択決定は、第一細胞分裂の少し前に起こる。(4)小核退化の過程で、核の凝縮は起こらないと考えられる。
3.第3回核アポトーシスでは、接合後第5細胞分裂の時期に、それまで新栄養核に接していた親の大核(断片核)は、新栄養核から離れるとともに壊されるという結果を得た。親の大核が新栄養核から離れることと核アポトーシスの機構は不明である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2004

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] Delayed degradation of parental macronuclear DNA in programmed nuclear death of Paramecium caudatum.2004

    • Author(s)
      Kimura, N., Mikami, K., Endoh H.
    • Journal Title

      genesis 40

      Pages: 15-21

    • Description
      「研究成果報告書概要(和文)」より

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi