2004 Fiscal Year Annual Research Report
BH3‐only蛋白質BADのアポトーシス誘導機構の解析
Project/Area Number |
15603004
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
安達 正晃 札幌医科大学, 医学部, 助教授 (70240926)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今井 浩三 札幌医科大学, 学長 (60117603)
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Keywords | アポトーシス / BH3 / ミトコンドリア / BAD / Bcl-xL / 14-3-3 |
Research Abstract |
1.BADおよびBcl-XLの変異体作製 これまでに、BH3ドメイン内の一塩基を置換したBAD変異体が、低リン酸化状態にあり、Bcl-2との結合能を失っているが、Bcl-XLとは結合でき、アポトーシス誘導能は保たれていることを既に見出している。この変異体に新たな変異を加えて、Bcl-XLとの結合能を損なう変異体を作製した。この結果、BADのミトコンドリアへの局在能が消失した。一方、BADとの結合能は保たれているが、ミトコンドリアへの局在能を失ったBcl-XL変異体を作製した。これを過剰発現させた実験から、BADのミトコンドリア局在にはBcl-XLのリクルートが必要であることを見出した。このリクルートは、アポトーシスシグナルを惹起する必要のないことから、BADのミトコンドリアへの移行は必ずしもアポトーシスとリンクしていないことが判明した(安達)。 2.BAD融合蛋白を利用したTOF-mass 既にGST-BAD融合蛋白を作成していることから、これを用いて、HeLa細胞やHFK293細胞中に存在するBAD結合蛋白をPull-downし、SDS-PAGE上で見出されるバンドよりTOF-massによってその結合蛋白質の同定を行った結果、Bcl-XLを含めたBcl-2ファミリーや14-3-3などが検出された。しかし、新規分子と思われる結合蛋白は同定されなかった。このことは、Bcl-XLがBAD蛋白の重要なシャペロン分子であるとの結果と一致する(今井)。
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Research Products
(5 results)