2005 Fiscal Year Annual Research Report
コンピュータの仕組みから理数系基礎科目への導入を目指した実践的メディア教育の試み
Project/Area Number |
15606012
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
中野 裕司 熊本大学, 総合情報基盤センター, 教授 (40198164)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
喜多 敏博 熊本大学, 総合情報基盤センター, 助教授 (20284739)
秋山 秀典 熊本大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (50126827)
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Keywords | メディア教育 / eラーニング / 理科教育 / 遠隔教育 / 遠隔実験 / 高等教育 / Java / LMS |
Research Abstract |
数学、物理等の理科系基礎科目の講義においては、なかなか意欲を持って取り組める学生の割合が少ないように感じる。その理由の一つとして、理科系基礎科目においては、「その学問が、いかに大切なのか、なんに役立つのか」ということが学生にとってわかり辛い点が考えられる。そこで、本研究では、学生が比較的興味を持つ「コンピュータの仕組み」を例に挙げ、コンピュータを構成する各部において、その原理を数学、物理等の理科系基礎科目の範疇で解説を行うことで理科系基礎科目の一部分の習得を狙うと同時に、いかに基礎科目の習得が重要であるかを認識させることを目指したオンライン教材の作成および評価を目的とする。 世界的に利用され、熊本大学としても採用しているLearning Management System(LMS)であるWebCT上でコンテンツの開発・整備を行うとともに、オープンソースのLMSのMoodle上へもポーティングを行い、熊本大学情報基盤センターとして協力関係にありMoodleで運営される「くまもとインターネット市民塾」上でも公開可能とし、市民塾の体制整備と共に公開予定である。また、Javaによるシミュレーションや仮想実験を目的としたインタラクティブなコンテンツ開発を行うとともに、開発支援を行うオンラインJavaApplet開発支援ツールをMoodleのモジュールとして作成し、WebブラウザのみでJavaAppletの作成からMoodle上の教材としての登録までを可能にした。さらに、JavaAppletはセキュリティ上ローカルにデータ保存が出来ないため、サーバ側でユーザ毎に仮想実験等のパラメータの保存を可能とするJavaApplet支援Webアプリケーションの開発にも着手し、シングルサインオンの1つであるCASに対応したことからWebCTやMoodle等から再認証なしにアクセス可能環境を構築した結果、CASに対応可能なLMSからシームレスに利用できることがわかった。
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