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2003 Fiscal Year Annual Research Report

からみあい高分子ブレンドにおける高分子ダイナミクス新規高速計算手法の検討

Research Project

Project/Area Number 15607010
Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

増渕 雄一  名古屋大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (40291281)

Keywords高分子 / からみあい / 分子シミュレーション / レオロジー / ブレンド
Research Abstract

研究者がナポリ大学のMarrucci教授等と共同で開発している,からみあった高分子系の分子モデルであるプリミティブ・チェーン・ネットワークモデルを,高分子のブレンド系へと拡張することが本研究の目的である.今年度は,ブレンド系への拡張にともなう支配方程式の変更を検討するとともに,ブレンドでない均一系について,モデルパラメーターの検討を行った.
支配方程式については,ブレンド系の自由エネルギーから導出される化学ポテンシャル場を考慮した拡張を行った.その結果定性的には実験を再現する結果を得ることができることを確認した.結果は日本レオロジー学会討論会,高分子討論会等で発表し,国際誌へ論文を投稿中である.
モデルパラメーターについては,からみあい点間分子量が,広く用いられているFloryの表式にたいして,1/2の係数をかけたものになっていることがわかった.これはGothらの,結合点にゆらぎがあるゴムに対する理論と同じ結果になっているが,本研究で対象としている,ゆらぎがあるからみあい点に対する値はこれまでわかっておらず,重要な発見といえる.理論的に得られたからみあい点間分子量を用いてモデル計算を行い,実験結果の再現を試みたところ定量的に良好な一致を得た.結果はJCP誌に掲載された.

  • Research Products

    (3 results)

All Other

All Publications (3 results)

  • [Publications] Y.Masubuchi et al.: "Primitive Chain Network Simulation of Entangled Polymers under Large Deformations"Advanced Polymer Processing, Iwakura Ed., Yonezawa. 30-35. 30-35 (2003)

  • [Publications] Y.Masubuchi et al.: "Entanglement molecular weight and frequency response of sliplink networks"J.Chem.Phys.. 119. 6925-6930 (2003)

  • [Publications] Y.Masubuchi et al.: "MOLECULAR BASED SIMULATION TO PROVIDE PARAMETERS FOR FEM SIMULATIONS OF POLYMER MELTS"Proc.8th Japan International SAMPE Symposium and Exhibition. 617-619 (2003)

URL: 

Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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