2004 Fiscal Year Annual Research Report
骨髄内細胞注入法を利用した単一ヒト造血幹細胞による造血再生
Project/Area Number |
15609006
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Research Institution | TOKAI UNIVERSITY |
Principal Investigator |
安藤 潔 東海大学, 医学部, 助教授 (70176014)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川田 浩志 東海大学, 医学部, 講師 (20276801)
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Keywords | 造血幹細胞 / 免疫不全マウス / 骨髄内移植法 |
Research Abstract |
造血幹細胞は自己保存能と多分化能を併せ持つ細胞であり、移植することにより宿主の造血系を長期間にわたって再構築する能力を持つ。組織幹細胞としては最も詳細にその性格が明らかにされており、他の組織幹細胞研究のモデルを提供してきた。マウスにおいては1996年に造血幹細胞が同定され(Science 273,242,1996)、1個のLin-Sca-1^+c-kit^+CD34^-細胞により宿主の長期造血系再構築が可能である。ヒト造血幹細胞は免疫不全マウスやヒツジ胎仔を利用した異種移植系の開発により解析が進んだが、未だ単一細胞レベルでの同定は行われていない。われわれは最近NOD/SCIDマウスの骨髄内にヒト細胞を直接移植する技術を開発し、従来より15倍の感度でヒト幹細胞を検出することを可能にした。(投稿中)本研究ではこの技術を利用して研究費交付期間内にヒト造血幹細胞を単一細胞レベルで同定し、マウスと同様に1個の細胞で個体の造血再構築を行うことを目的とする。具体的には平成15年度にマウス骨髄内に造血支持能力の高い骨髄ストローマ細胞を直接移入し骨髄環境を改変する技術を開発する。2004年度は以下の成果を得た。 1 ヒト間葉系幹細胞のマウス骨髄内移植法の開発 個体内でヒト単一細胞を測定するためには骨髄微少環境の開発が必須である。免疫不全マウス骨髄内へ直接ヒト間葉系幹細胞を移植することにより効率よく移植可能であることを報告した(Blood 104,3581-3587,2004)。また従来のNOD/SCIDマウスよりさらにヒト細胞を受容しやすいNOGマウスを開発して、造血幹細胞の分化能を検討した(Mol Ther.10,882-891,2004)。 2 ヒト臍帯血CD34細胞の遺伝子マーキングによるクローンレベルでの解析 GFP遺伝子でヒト臍帯血幹細胞をマーキングし、骨髄内移植法を利用してNOD/SCIDマウスに移植後、LAM-PCR法によりクローンレベルで幹細胞の動態を解析した(論文投稿中)。
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Research Products
(6 results)