2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15632003
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
岡 秀夫 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (90091389)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河野 円 星薬科大学, 英語研究室, 専任講師 (20328925)
鈴木 広子 東海大学, 教育研究所, 教授 (50191789)
湯本 和子 神奈川県立外語短期大学, 英語科, 教授 (50230628)
臼井 芳子 多摩大学, 経営情報学部, 助教授 (40296794)
平井 清子 北里大学, 一般教育センター, 専任講師 (60306652)
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Keywords | バイリンガリズム / バイリンガル教育 / イマージョン / CALP |
Research Abstract |
本研究課題のもとで、日本におけるバイリンガル教育に関して、多面的に調査し研究に取り組んだ。大きく変わりつつある英語教育を中心に、多様な形で展開している二言語教育、異文化理解教育への取り組みについて、国内外にわたり広く実態調査した。そこから、カリキュラム編成や授業の組み立てなどの面で具体的な資料と指針がえられた。それと同時に、さまざまな要因を分析する中から、そのような試みを成功させるために必要な要因も抽出することができた。たとえば、教員の確保とか親からのサポートというような点である。そのような実態調査研究にもとづき、JACET(大学英語教育学会)の大会において、CALP(学習言語能力)を育てるという面に焦点を合わせて、アジアの国々におけるさまざまな取り組みについてシンポジウムという形で発表した。その発表内容および国内外の教育機関の実態調査に関しては、報告書の中で研究分担者がそれぞれくわしく報告している。 わが研究組織の本年度における一番顕著な実績は、著書『日本のバイリンガル教育-学校の事例から学ぶ-』(JACETバイリンガリズム研究会(編)、三修社、2003年12月、255pp.)の出版である。科学研究費補助金は単年度のものであったが、この本の出版は過去何年もの研究の積み重ねの上に成り立つものである。この本において、多様な日本のバイリンガル教育の実態が紹介され、その中でさまざまな議論と分析が行なわれている。日本におけるバイリンガル教育は、これまでのバイリンガリズムの研究からえられる知見をもとに、CALPを目ざして強力に推進されるべきことにつながる。この本は研究・実践の両面にわたり有益な情報を提供するものなので、これからバイリンガル教育に取り組もうとしている学校や先生にとって貴重な文献となるであろう。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] Hideo Oka: "English Language Education in Japan -Ideals and Realities-"東京大学外国語教育学研究会. No.7. 1-20 (2003)
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[Publications] 岡 秀夫: "コミュニケーション方略(等3項目)"小池生夫(監)『応用言語学事典』研究社. 49-52 (2003)
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[Publications] 湯本 和子: "神奈川県立外語短期大学紀要"カナダのバイリンガル教育・日本のバイリンガル教育 -イマージョン・プログラムの概略と評価-総合編. 第25号(掲載予定). (2003)
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[Publications] 鈴木 広子: "韓国の英語教育-効率的な言語学習-"東海大学教育研究所 研究資料集. No.11(掲載予定). (2004)
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[Publications] 奥平 文子: "自国文化尊重の統一教科書にみるミャンマーの英語教育"国際理解教育の座標軸(浅間正通編). (掲載予定). (2004)
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[Publications] Madoka Kawano: "Bilingualism and Pedagogical Issues at International Schools in Japan"Paper presented at Temple University Applied Linguistics Colloquium. (2004)
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[Publications] JACETバイリンガリズム研究会(編), 岡秀夫(代表): "日本のバイリンガル教育-学校の事例から学ぶ-"三修社. 255 (2003)