2005 Fiscal Year Annual Research Report
RSVPを用いたMobile-IPにおける帯域予約方式の実現
Project/Area Number |
15650008
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
海老原 義彦 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 教授 (00101155)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 成伴 筑波大学, 大学院・システム情報工学研究科, 助教授 (20272180)
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Keywords | RSVP / Mobile-IP / 代替経路 / 資源予約済経路 / クライアント移動時 / 帯域保証 / 資源予約プロトコル / モバイルネットワーク |
Research Abstract |
本研究では,Mobile-IPを用いたモバイルネットワーク環境において,RSVP(Resource reSerVation Protocol)を用いた通信帯域予約を実現することを目的としている.これを実現するためには,[1]クライアント移動時における帯域保証の問題と[2]サーバ移動時における帯域保証の問題を解決する必要がある. 昨年度までの研究では,上述した[1]の問題を解決することを目的とした.そして,クライアントが移動した際にRSVPで帯域予約した経路の切り替えを高速に実現するため,サーバとクライアント間の新たな最短経路による帯域予約が完了するまでの間,最短経路による帯域予約作業よりも高速に切り替え可能な代替経路を用いて帯域保証を行うプロトコルを提案し,ネットワークシミュレータを用いた性能評価実験によりその有効性を確認した. 今年度の研究では,[2]で示したサーバ移動時における問題点を改善するため,[1]で提案したプロトコルを改良した.そして,ネットワークシミュレータ上でその通信性能を評価した結果,パケット損失率が従来方式よりも大幅に減少する他,経路再構築に要する時間もかなり削減されることが分かった.また,メッセージのやり取りに伴うオーバヘッドの見積もりを行った結果,特に定常状態においては従来方式とほぼ同等のメッセージ通信量しかないことも分かった.この研究成果は,研究発表の項で示した国際会議で報告している.但し,ここで提案したプロトコルではクライアントとサーバが同時に移動すると,クライアントとサーバの接続地点の関係によっては代替経路に問題が生じる場合があった.その後,クライアントとサーバが同時に移動しても問題が生じないようにこのプロトコルを更に改良しており,現在その成果をまとめている段階である.
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Research Products
(1 results)