2003 Fiscal Year Annual Research Report
口腔および顔面に出現する喫煙者に固有の所見が喫煙への意識に及ぼす影響
Project/Area Number |
15650145
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Research Institution | Fukuoka Dental College |
Principal Investigator |
劉 中憲 福岡歯科大学, 歯学部, 助手 (00330960)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松尾 忠行 福岡医療短期大学, 歯科衛生科, 講師 (00258584)
金崎 信夫 福岡歯科大学, 助教授 (60099041)
埴岡 隆 福岡歯科大学, 教授 (00144501)
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Keywords | 喫煙 / 健康教育 / 動機づけ / 口腔保健 / 禁煙 / メラニン色素 / 歯肉 / 認知 |
Research Abstract |
本研究では、口腔、顔面への喫煙の悪影響についての映像写真および教育内容が、喫煙者および非喫煙者の意識の変化に及ぼす影響を、年齢群、性、乳幼児学童の有無別に調べることを目的とした。また、喫煙の口腔への悪影響についての教材として、口腔の画像を収集することも同時に行った。 平成15年度は、喫煙の口腔への悪影響の画像が、喫煙の口腔以外への悪影響の画像と比べて、喫煙者および非喫煙者の意識にどのように影響するかを調べた。こうした画像は、タバコ箱警告表示として、すでに、諸外国の一部で実用化されている。そこで、まず、カナダのタバコ箱に表示されている16種類の画像警告表示を収集し、警告文言を日本語に翻訳し喫煙者および非喫煙者の意識にどのように影響を及ぼすかを調べた。16種類の画像警告表示から、カナダの市民調査において、「喫煙をやめるのにどの画像が最も効果的だと思いますか」の質問への回答が多かった8つの画像を抽出、翻訳した。抽出した画像は、(1)口腔、(2)脳卒中、(3)男性性的不能、(4)心臓疾患、(5)肺がん、(6)妊婦、(7)出生児、(8)子供の受動喫煙だった。調査に先立って、福岡歯科大学倫理委員会疫学研究専門委員会にて、研究計画についての承認を得た。2003年度の調査対象としては、職域においては自衛隊員194名、一般市民においては福岡市歯科医師会主催きらめきキャンペーン参加者187名、一般歯科医院受診患者74名の合計355、から情報を得た。さらに、学校保健において、高校生570名の調査を実施する予定である。さらに、調査と同時に、口腔デジタル画像を285枚収集した。
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