2003 Fiscal Year Annual Research Report
肌着素材による皮脂腺活動の違いとアトピー性皮膚炎の関連について
Project/Area Number |
15650152
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Research Institution | Wakayama University |
Principal Investigator |
今村 律子 和歌山大学, 教育学部, 助教授 (00176504)
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Keywords | 皮脂腺 / 肌着 / アトピー性皮膚炎 |
Research Abstract |
平成15年10月に追加採択の通知を受けた後、カネボウ(株)化粧品研究所において、皮脂の採取方法、分析機器の見学および分析機器の使用法を研修した。その後、必要な試薬、ガラス器具等分析に必要な消耗品と皮脂分析機器の購入準備に取りかかった。 脂質の回収部位は、予備実験の結果、背部と上腕背部のいずれかを中心とすることに決定した。また、皮脂の抽出には、アセトン:エーテル(1:1)を用い、1分間の抽出を2回繰り返し、合計10mlの溶媒を採取することとした。 薄層クロマトグラフィー(TLC)による皮脂の分析では、スクアレン、コレステレルエステル、ワックスエステル、トリパルミチル、脂肪酸、コレステロール、セラミドの7種類を抽出することとした。そのため、展開溶媒はプレトリートを含め5種類で実施することを決定した。すなわち、プレトリートでは、クロロホルム:メタノール(2:1)を用い、その後(1)ヘキサン(8.5cm)、(2)ベンゼン(8.5cm)、(3)メタノール:クロロホルム:蒸留水(20:95:1、2.5cm)、(4)ヘキサン:ジエチルエーテル:酢酸(70:30:5、5.2cm)である。スポット検出は、10%硫酸銅8%リン酸への薄層浸漬後、160℃において20分間加熱し発色させておこなう。 分析機器の納品が3月初旬であるので、実際の分析測定には到っていない。
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