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2004 Fiscal Year Annual Research Report

主食である米タンパク質の未知の栄養生理機能の解明と健康への影響

Research Project

Project/Area Number 15650160
Research InstitutionNiigata Women's College

Principal Investigator

渡邊 令子  県立新潟女子短期大学, 生活科学科, 教授 (70141348)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 門脇 基二  新潟大学, 農学部, 教授 (90126029)
Keywords米タンパク質 / 抗酸化作用 / グルタチオンペルオキシダーゼ / 免疫調節機能 / 血漿IgG / ラット
Research Abstract

1.食餌性米タンパク質がラット肝臓の抗酸化活性に及ぼす影響
20週齢Wistar系雄ラットを用いて,米タンパク質(RP)および比較タンパク質としてカゼイン(C)や大豆タンパク質(SP)等を含むAIN-93M食をadlib feedingで2週間飼育した.飼料中のタンパク質レベルは14%と7%に設定し,試験終了後,その肝臓を供試材料として,グルタチオンペルオキダーゼ(GSH-Px),スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)活性を測定・検討した.その結果,肝臓のタンパク質含有量は同レベルであるが,ホモジネートおよびその上清のGSH-Px活性はRP-14食群でC-14食群に比べて135%と有意に高値を示した(p<0.05).しかし,SOD活性については有意差は認められなかった.以上より,米タンパク質摂取は,既に報告されている大豆タンパク質のように肝臓の抗酸化機能に影響を及ぼすことが示唆された.米タンパク質摂取がGSH-Px活性に及ぼすその作用機序については,今後の検討課題である.
2.ラット抗体産生誘導に対する米タンパク質摂取の影響
米タンパク質と日常的なその他タンパク質を摂取した場合の抗体産生への影響について,成長期(7週齢)および維持期(20週齢)のWistar系雄ラットを用いて検討した.飼料のタンパク質レベルは成長期で17%,維持期で14%とし,試験期間は14日間,測定項目は飼育成績と血漿中抗体(IgG,IgM,IgE)の総濃度とした.主要な抗体の作用を担っているIgG濃度は米タンパク質摂取の場合,有意に低値になることを認めた(p<0.05).一方,IgE濃度は大豆タンパク質で有意に高値であった(p<0.05).さらに,抗原刺激による抗体産生に対する食餌性タンパク質の影響について検討した.オボアルブミン(OVA)を0,7,14,21日目に投与しながら28日間飼育し,血清中総IgG濃度,OVA特異的IgG濃度を測定した結果,14日目以降,米タンパク質の場合の応答はカゼインに比べて有意に低値を示すことが明らかになった.これより,健康維持のために重要な免疫調節作用を担っている可能性が示唆された.

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Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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