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2003 Fiscal Year Annual Research Report

対人援助・支援技術の映像教材に固有な構造記述カテゴリーの抽出と評価に関する研究

Research Project

Project/Area Number 15650162
Research InstitutionChiba University

Principal Investigator

山本 利江  千葉大学, 看護学部, 助教授 (70160926)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 河部 房子  千葉大学, 看護学部, 助手 (00251843)
青木 好美  千葉大学, 看護学部, 助手 (90258905)
和住 淑子  千葉大学, 看護学部, 講師 (80282458)
高橋 幸子  千葉大学, 看護学部, 助手 (60344975)
Keywords対人援助・支援技術 / ビデオ映像教材 / 構造記述カテゴリー / 質的分析 / 分析フォーム
Research Abstract

1.対人援助・支援技術の映像教材として、自作教材36本と市販教材34本を収集し、全教材をデジタルビデオ教材に変換した。
2.1997年に教育工学分野で開発された映像教材の構造記述カテゴリーを参考に、対人援助・支援技術の分析フォームを作成した。フォームの項目は以下のとおりである。まず画像と音響に分け、画像は<登場する人物><状況><状況や技術を解説するスーパーや挿入図>に関する項目、音響は<登場人物の会話やその状況で自然に発生した現場音><状況や技術を解説するアフレコ>に関する項目である。
3.「床上移動」をテーマにした自作教材と市販教材各1本を選択して分析を行い、以下の結果を得た。
1)同じテーマであっても、教材の構成は全く異なっていた。しかし教材のシナリオに即して、技術の提供という観点から意味のある行為の、ひとまとまりごとにカットポイントを設定すれば、そのカットの静止画像を分析素材とすることが可能であることが明らかとなった。
2)分析素材となる静止画像間の間隔は、最小3秒2フレーム、最大29秒11フレームであり、分析素材となったカット数は、一方が10個でもう一方は17個であり、教材構成の複雑性・多様性を量的に計測可能であることが示唆された。
3)各教材の相異は、登場人物の様態{、対話の様子とそのテクスト、解説が援助者の行動をリードしているか援助者の行動を解説しているかという、解説のリード性やそのテクストなどから浮き彫りにされ、教材のコンテクストと同時に、内包する状況性や文脈を示す情報を得ることが可能であった。以上より、映像教材の質的な内容分析が可能であることが明らかとなり、本分析フォームで、対人援助・支援技術の教材のための構造記述カテゴリーを抽出する目処がたった。
4.対人援助・支援技術のエキスパートを交えた討議において、対人援助・支援技術を受ける側の「触れられる体験」と提供する側の「触れる体験」を分析し、受ける側と提供する側の相互作用を構成する要素を抽出した。また「触れる・触れられる体験」は対人援助・支援技術に通底することから、優先的に開発に取り組まれるべき教材であることが明らかとなった。

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Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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