2003 Fiscal Year Annual Research Report
教員養成系大学における生物教育コアカリキュラムの再構築に関する基礎的研究
Project/Area Number |
15650166
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
池田 秀雄 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (50112165)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大鹿 聖公 広島大学, 大学院・教育学研究科, 講師 (50263653)
竹下 俊治 広島大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (90236456)
鳥越 兼治 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (80136035)
渡邉 重義 愛媛大学, 教育学部, 助教授 (00230962)
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Keywords | 生物教育 / 教員養成 / コアカリキュラム / 実験観察 |
Research Abstract |
本年度は以下の3点を中心に従前のカリキュラムの分析と自然科学内容の整理、教材開発を行った。 1)過去及び現在の初・中等生物教育カリキュラムの分析と問題点の発掘 昭和20年代から現在までの小・中・高等学校学習指導要領の生物ならびに関連する分野について、内容を分析するとともに、各時代のカリキュラムについて児童・生徒の発達を縦軸に、個々の内容とその関連を横軸として概念系統図を作成した。特に、生命の連続性ならびに環境領域に関する内容に焦点をしぼり、学校段階ごとにおける内容の関連、配列を中心として基礎的な教育内容の分析を行った。一方で、代謝内容については、各時代の実験観察の内容を比較して検討し、特徴や問題点を明らかにした。 2)自然科学的な生物学研究方法と各分野における基礎・基本の整理 学習内容で必要な生物学的発見に関する重要な論文やその歴史的背景から、各分野について研究手法を明らかにした。本年度は特に、遺伝学の分野について、メンデルの論文発表以降の国内外における研究論文、専門書や教科書をもとにして、時代ごとにおける研究手法や教育手法の洗い出しを行い、特質と傾向を明らかにした。また、コケ植物について、その分類学的な取り扱い、教育分野における取り扱いについて歴史的に明らかにし、その傾向を見いだした。 3)探究を追試する教材開発のための基礎的内容の検討 上記1)ならびに2)によって明らかになった問題点や現状をもとに、カリキュラム再構築に必要となる教材開発の内容検討を行った。実験観察については、学年段階における重複や優先度、育成される科学的な能力や技能から分析を行い、その結果をもとにして、必要となる基礎・基本的な実験観察項目を列挙する準備を可能にした。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 渡邉重義: "地域教材としてのヒガンバナ"日本理科教育学会全国大会発表論文集. 1号. 168-168 (2003)
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[Publications] 大鹿聖公: "探究活動で育成される科学的能力・技能-中学校理科環境に関する内容を中心に-"日本理科教育学会全国大会発表論文集. 1号. 275-275 (2003)
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[Publications] 佐藤崇之: "コケ植物の教材としての特性に関する歴史的な移りかわり"日本理科教育学会全国大会発表論文集. 1号. 177-177 (2003)
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[Publications] 川上敏行: "教材としての生殖と受精の取り扱いの変遷"日本理科教育学会全国大会発表論文集. 1号. 178-178 (2003)
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[Publications] 向平和: "不完全優性の形質を有する植物の遺伝教材としての特性"日本理科教育学会全国大会発表論文集. 1号. 182-182 (2003)