2004 Fiscal Year Annual Research Report
コンピュータウイルス撃退のためのセキュリティモデルの開発と性能評価
Project/Area Number |
15651076
|
Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
土肥 正 広島大学, 大学院・工学研究科, 教授 (00243600)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡村 寛之 広島大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (10311812)
|
Keywords | コンピュータセキュリティ / コンピュータウィルス / ウィルス拡散現象 / マルコフモデル / ディペンダビリティ / コンピュータネットワーク / キルシグナル / プレデター |
Research Abstract |
平成16年度は,プレデターモデルとキルシグナルモデルの性能比較を行った.コンピュータネットワーク(PC数)の規模とウィルスの繁殖速度(推移確率行列)に応じてモデルの定量的な比較を行い,2つのモデルの特性について論じた.さらに,プレデターモデルとキルシグナルモデルの混合モデルの可能性について調査し,最良のコンピュータウィルス自律的撃退モデルを開発した.さらに,コンピュータウィルス自律的撃退プロトコルの開発を行った.評価実験と平行して,プレデターモデルやキルシグナルモデルを実際のサーバ管理システム上に実装するために必要なプロトコルの開発を行った.これにより,本研究で提案するウィルス撃退モデルをソフトウェアとして実現することが可能となり,コンピュータウィルスの撃退を目的とした基本システムを構築することが出来たと言える.また,模擬実験によるコンピュータウィルス自律的撃退システムの評価を行い,コンピュータウィルスアボイダンス(避ウィルス設計)とコンピュータウィルストレランス(耐ウィルス設計)の有効性を比較・検証した.具体的には,実際のLANシステム内でセキュリティモデルの性能を実証した上で,PC数が極端に増加した場合の大規模ネットワークを想定したシミュレーション実験を行った.まず模擬実験では,研究室内に擬似的に構築されたLANシステム上で2種類のセキユリティモデルに基づいた耐ウィルス設計と避ウィルス設計を比較した.次に,避ウィルス設計に対する耐ウィルス設計の頑強性を調べ,評価実験で得られた知見をより大規模なネットワークにおいて立証することを試みた.
|
Research Products
(3 results)