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2004 Fiscal Year Annual Research Report

組み換え多角体を用いた相互作用するタンパク質の検出と分離

Research Project

Project/Area Number 15651084
Research InstitutionKinki University

Principal Investigator

太田 喜元  近畿大学, 生物理工学部, 教授 (30258058)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 秋田 求  近畿大学, 生物理工学部, 講師 (80258061)
Keywordsカイコ細胞質多角体病ウイルス / 多角体 / タンパク質相互作用 / ボリヘドリン
Research Abstract

(1)昨年度に引き続き、植物に機能性の多角体を生産させることを試みた。当初の目的であるFosBに代えてGUSを連結したVP3を用意し、遺伝子導入したが、植物の生育が悪く、安定した組換え体を得ることができなかった。組換え直後には、GUS活性を示す多角体様の粒子が細胞内に観察されることがあったが、それ以降の生育がきわめて悪かった。原因として、VP3生産ないしVP3そのものが植物細胞に悪影響を及ぼしている可能性が考えられたため、VP3のC末端寄りに2箇所存在するPmaCI部位間の約700bpsを短縮化した。このベクターを利用して組み換え体の作出を試みたが、現在まで安定した組換え植物は得られていない。今後は、さらにVP3遺伝子を短縮化し、その影響を観察する予定である。
(2)植物による多角体の生産は予想以上に効率が低いと考えられたので、機能性を持った多角体を試験管内で生産する可能性についても検討した。可溶化したポリヘドリンタンパク質を市販のキットを用いてPODラベルし、これをカイコ細胞由来の多角体と反応させた。結果、可溶化したポリヘドリンタンパク質が多角体の表面に結合し、PODでラベルされたタンパク質粒子が形成された。このことは、すでに存在する多角体を核として利用し、ポリヘドリンタンパク質を介することによって、多角体表面に任意のタンパク質を付着させ得ることを示している。今後このことを利用して、相互作用するモデルタンパク質として選んでいるFosBをポリヘドリンに連結し、これを核となる多角体に付着させてJunとの相互作用を検討する予定である。

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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