2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15651105
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Research Institution | Tama University |
Principal Investigator |
齋藤 裕美 多摩大学, 経営情報学部, 教授 (20197370)
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Keywords | 近隣住区論 / コンパクトシティ / モジュール |
Research Abstract |
今年度は都市計画単位のデータ作成とモジュール概念の整理を主に行った。 1)都市創りPCゲームにおける基本単位と実際の都市計画単位の比較研究 格子モジュールは地域の分割には有効であるが、道路、鉄道などのインフラ部分の表現には不向きである。PCゲームにおいては、道路幅を無理やり一つの格子モジュール幅にあてはめているため、現実世界との整合性に欠ける。ただし、分割モジュールに対し、建物をあてはめることが出来るので便利である。 2)近隣住区論の論点整理 近隣住区論について歴史的経緯を整理し、また既出文献にて都市計画単位を拾い出す作業を行った。既に「近隣住区の人口規模はFace to faceの第一次集団としての社会機能からみると大きすぎる」「行政区域と近隣住区単位の規模は一致しない」「商業施設の位置、規模、サービス圏、人口密度、購買力と一致しない」という論点が指摘されている。 3)コンパクトシティ研究 既存文献の整理を行った。 4)ケーススタディ 東京都立川市をモデルにし、モジュールとして設定可能な地区の範囲を検討した。 公園誘致圏:街区公園数、近隣公園数が少ないが市の中心部に広域防災基地がある 学校区:小学校区はおよそ1平方キロで人口平均8000人、中学校区は2.4平方キロで人口18000人であった 行政区:町1.5平方キロ人口10000人、丁目0.3平方キロ人口2000人 防災生活圏:平均規模 約65ha 5)モジュールの仮提案 次年度への研究持ち越し部分ではあるが、2000人規模、行政区では、一つの丁目にあたる規模に近い。周辺距離は250m四方程度。小学校区といわれている範囲の約1/4である。 6)モジュール概念の整理 プログラミング技術におけるモジュール、最近の産業技術革命におけるモジュール概念を整理した。
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