2004 Fiscal Year Annual Research Report
英語教育を通じて、いかに「総合的学習」「国際理解教育」を進めるか
Project/Area Number |
15652034
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
寺島 隆吉 岐阜大学, 教育学部, 教授 (80188672)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寺島 美紀子 朝日大学, 経営学部, 教授 (50227518)
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Keywords | 英語教育 / 総合的学習 / 国際理解教育 / 教材開発 / 音楽資料データベース / 映像資料データベース |
Research Abstract |
全国のあちこちで小学校における「総合的な学習」が始まり「国際理解教育」の実践も広まりつつある。しかし学校によっては「英語学習」「英語活動」をすることが「国際理解教育」であるかのような取り組みをしているところもある。中学校・高校の現状はさらに悲惨で、「総合的な学習」や「国際理解教育」は教科教育の陰に追いやられて本来の位置づけがされていないところがほとんどである。「英語教育」と「総合的学習」「国際理解教育」との結合こそが急務である。 しかし、教科教育を中心とする中学・高校の場合、「総合的学習」「国際理解教育」をそれ独自で計画しようと思っても、かなりの無理が生じる。それよりも各教科の内容を深く追求し幅を広げることによって、自然と「総合的学習」「国際理解教育」に近づけることが出来る。以上のような事情を反映して、英語教育の教科書教材も、最近は生徒に英米文化を紹介し理解させる「異文化理解」ではなく、多様な民族・文化と共存していくための「国際理解」の道具としての英語、すなわちユネスコ・国際理解教育の「勧告」「指針」が提言しているような、「共生」「人権」「環境」「平和」の多様な教材が教科書に盛り込まれるようになってきている。 とはいえ残念ながら最近の中学校英語教科書は会話中心になり、上記の内容は大きな後退に追い込まれているのが実状である。だからこそ、なおさら教科書をふくらませるための教材開発や補助資料の開拓が欠かせない要件となる。教材開発の一貫として補助資料(音楽・映像資料)の調査・研究に主力を注ぎ、それをデータベース化することが急務である所以である。 そこで影像資料については寺島隆吉が主として研究し、音楽資料については寺島美紀子が主として研究し、初年度で一定程度の成果を蓄積してきた。その研究成果の一端は昨年の実績報告書で示したとおりであるが、本年度も下記の著書・研究論文で研究成果を発表してきた。しかし、まだ論文としてまとめたり、データベースとして公開したりしていないものが多く残されている。したがって引き続き教材開発・補助資料の収集に努めつつ、次年度(最終年度)にまとまったかたちで報告したいと考えている。
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Research Products
(4 results)