2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15653028
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
原 純輔 東北大学, 大学院・文学研究科, 教授 (90018036)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 邦博 東北大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (80202042)
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Keywords | 学術資源 / 調査票調査 / ライフヒストリー / 自由回答 / データ復元 / 二次分析 |
Research Abstract |
計画の第1年目である本年度は,研究代表者および分担者に指導する大学院生を加えた学術資源学研究会を組織し,主に学外からの研究者(本年度は,浅川達人,石川由香里,坂田桐子,松田光司,片瀬一男,高橋征仁,山根真理,中澤智恵,土田陽子,永田夏来の各氏)による報告をもとに,社会学および社会心理学における多種多様な調査をとりあげ,領域をこえた学術資源としてそれらを利用していく上での問題点を明らかにすることに努めた。また,それに付随するデータベースの作成作業を開始した。 研究会では以下のテーマがとりあげられた。(1)社会学と心理学(主に社会心理学)で市民意識に関する共同調査を計画していく上での調査票の作成。(2)アルコール依存症に対するライフヒストリーデータと調査票調査による統計データの統合的分析。(3)ジェンダーと社会行動に関するデータの収集・蓄積・活用法。(4)地域権力構造に関する古典的調査報告からの原データの復元とその二次分析。(5)青少年の性行動に関するさまざまな小規模地域調査結果の全国調査結果との関連づけ。(6)自由回答データのコンピュータを用いたコーディングと統計分析。これらの議論を通じて,近接した社会学と社会心理学間はいうまでもなく,同一学問分野内部であっても,研究者間で主要概念の操作的定義が不統一であるため,学術資源としての利用の障害になっていることが,あらためて明らかになった。そこで,「職業」および「地域構造」概念を例に操作的定義とコーディングのデータベースを作成することになり,作業を開始した。
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Research Products
(1 results)