2004 Fiscal Year Annual Research Report
被虐待児のケアと育成を担う専門里親のニーズ把握とIT活用支援プログラムの研究開発
Project/Area Number |
15653039
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
芝野 松次郎 関西学院大学, 社会学部, 教授 (60162640)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 容子 大阪薫英女子短期大学, 児童教育学科, 講師 (00352948)
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Keywords | 子ども虐待 / 被虐待児 / 専門里親 / 支援プログラム / IT |
Research Abstract |
●因子の確定と因子構造化の進捗状況 初年度(平成15年度)の里親に対するニーズ調査の分析結果から、専門里親の潜在的支援ニーズとして、「社会的養育の価値」の因子、「学童期・思春期の問題」の因子、「自身と里子を含む家族内外の困難」の因子、「関連領域・インフォーマルな社会資源」の因子、「主要な社会資源」の因子、「児童福祉領域の社会資源」の因子と、「実親とのかかわり」の因子、7因子に注目し、それぞれの因子と観測変数の検討を行い、確認的因子分析により支援ニーズの構成要素を確定するとともに、支援ニーズの構造(因子問の関連)について、理論に基づく検討を行った。 ●WebSiteコンテンツ開発の進捗状況 これらの分析と並行して、Web-Site型専門里親の支援プログラムにおける骨格づくりを行った。プログラムの構成要素には、大別して、1)学習システムと、2)社会資源の情報提供・検索システムがある。これらはモジュール化され、実施手順をフローチャート化した。また、このプログラムを専門里親の研修実施機関や団体がスクーリング等の研修内で使用できるように、学習ツールや評価表等はPDFにし、このプログラムの使用方法を教示するマニュアルを制作した。 1)学習システムは、ユーザーによる学習内容選定の自己チェック機能があり、モジュールごとにA)ワークシート形式の学習ツール、B)重要事項・用語の解説、C)里親・里子/専門家からのアドバイス、D)実用評価アンケートがある。 2)社会資源の情報提供・検索システムには、a)活用を推奨する社会資源の自己チェック機能、b)制度・サービス別と提供機関・施設・団体別の社会資源の説明、c)ユーザーの居住する地域内における社会資源の検索機能と、a)〜c)の実用評価アンケートがある。
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