2004 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者・幼児を対象にしたロボット介在ヒーリング/セラピー効果の研究
Project/Area Number |
15653057
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Research Institution | Teikyo University of Science & Technology |
Principal Investigator |
木村 龍平 帝京科学大学, 理工学部, 助教授 (80161587)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永沼 充 帝京科学大学, 理工学部, 教授 (70319086)
小川 家資 帝京科学大学, 理工学部, 助教授 (50233408)
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Keywords | ロボットセラピー / ロボット介在活動 / 小児 / 高齢者 / ペット型ロボット / RAA |
Research Abstract |
・小児病院待合室におけるロボット介在活動(木村・永沼) 都立八王子小児病院の待合室で外来患者を対象にRAAを実施した。実施は毎週1回の10週間で被験者は計37名である。介在内容・観察項目は白百合女子大学発達心理学専攻の秦野研究室の協力で決定した。その結果、来院時に機嫌がよいのは19%であるが、RAA中には46%に増加し、その効果は診察にいたるまで持続した(43%)。またペット型ロボットに興味を持つ児は59%であった。来院は母親同伴が多いが、アンケート分析の結果、母親の気分と子供の気分に高い相関関係が見出された。すなわち、RAAにより親が高い満足感を得ることができれば児も同様の影響を受けていることが明らかとなった。以上をまとめると、不特定多数が来院する待合室だが、RAAの効用はきわめて大きいと結論付けられる。 ・遠隔操作援用ペット型ロボットを用いた高齢者に対するロボット介在活動(木村・永沼) 八王子市内の特別養護老人ホームにて特定の認知症の高齢者を対象に実施した。遠隔操作はソフトウエアのヒューマンインターフェースを工夫して、被験者や介在者の働きかけに俊敏に応答できるようにカスタマイズした。その結果、同一時間内で介在中に実行するアクション数が増加し、介在効果が増進したことが明らかとなった。 ・感性スペクトルによる「癒し」効果の検証(木村・小川) いくつかのタイプのペット型ロボットを遠隔操作し、ペット型ロボットが人に及ぼす影響を調べるために健常な大学生8名を対象に感性スペクトルを測定した。ロボットは動物的な動き飲みするものと、ロボット的な動きをするものに区分して行った。その結果、人の言葉を話したり、ダンスを踊ったり、外見(犬をイメージするデザインが施されている)から予想できない動作をする時に大きな印象を与えることが明らかとなった。
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Research Products
(10 results)