2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15655066
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
森山 昭彦 名古屋市立大学, 大学院・システム自然科学研究科, 教授 (50145744)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 誠 愛知医科大学, 医学部, 助教授 (90137117)
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Keywords | 一次構造 / モノクローナル抗体 / 化学修飾 |
Research Abstract |
蛋白質中のアミノ酸配列から3アミノ酸残基から構成される配列だけを特異的に認識する抗体を作製する目的で、モデル蛋白質の2カ所に対応するペプチド(を合成し、ラットアルブミンに結合させ、ラットリンパ節法によりモノクローナル抗体を作製した。アルブミンに結合させたペプチドをマイクロタイタープレートに固相化しスクリーニングして得られた抗体には、3アミノ酸よりなるペプチドのみと反応する有効な抗体は得られなかった。抗原ペプチドの抗原配列が3アミノ酸残基では、特殊な場合を除き、抗体との結合が弱いと思われる。分子間相互作用解析装置を利用して、抗原と抗体の結合解離過程を直接解析すれば、結合が弱くても相互作用を解析することは可能かもしれないが、一次構造解析に利用するには、もう少し長い配列が必要と思われる。 抗PITC抗体を固定化したカラムを用いる化学修飾試薬に対する抗体を蛋白質の末端構造解析に利用する試みを、コブラ毒素のひとつであるカルディオトキシンに適用し、アミノ末端由来ペプチドを単離し、ペプチドシーケンサによりそのアミノ末端を決定することができた。微量化にはマススペクトル分析を試みているが、一般化するには、MALDI-TOFが苦手とする分子量〜500以下の低分子ペプチドの分析法を工夫する必要のあることが新たな問題点として浮かび上がってきた。この点について新年度に更に工夫を試みたい。また、限定分解に必要なプロテアーゼのレパートリーを増やすことも検討課題である。
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