2004 Fiscal Year Annual Research Report
無機構造体をテンプレートとする重合による高分子材料のサブミクロン構造構築
Project/Area Number |
15655071
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Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
三木 定雄 京都工芸繊維大学, 工芸学部, 教授 (30135537)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
箕田 雅彦 京都工芸繊維大学, 工芸学部, 助教授 (30229786)
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Keywords | 無機多孔質体 / テンプレート / 電解酸化アルミナ / 多突起表面 / 光化学的官能気導入 / 無電解 |
Research Abstract |
平成15年度までに、テンプレートとして、アルミナならびに炭酸カルシウムの無機多孔質体を用いる系で、ポジ/ネガの関係にある高分子材料が得られることを見出している。 平成16年度では、電解酸化で得られるアルミナ多孔質表面での重合によりえられる多突起高分子表面の機能発現を検討した。 この一つに、多突起高分子表面をフィールドエミッターの電子線源への適用展開が興味深い。これに関連して、代表者らはすでに孔中の高分子の炭化を試みている(PCT/JP01/02368(2001),WO-01/71758-A1,2001)。今回、アルミナが化学処理により除去できることから、多孔質アルミナをテンプレートとして重合とアルミナの除去で得られる、多突起高分子表面をメッキにより導電性を与えることを考えた。この場合、メッキに適した化学的性質が必要であるが、通常の高分子では不適である。このため、予めアルミナ表面にシランカプラーを反応させた後、シランカプラーに重合性官能基を結合させ、そのうえでテンプレート重合を行い、アルミナを除去することで、表面にシラノールを有する多突起高分子表面の構築を検討した。この場合、アルミナの表面にアルキルシランを導入し、そのアルキル基に重合性官能基を結合させることになるので、後加工で反応性基を導入する手段を検討した。具体的には、塩化オキザリルガスに暴露下で光化学反応によるクロロカルボニル化の検討を、ポリプロピレンやポリエチレンのフィルムをモデルとして検討し、クロロカルボニル化が進行することを見出した。
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Research Products
(1 results)