2003 Fiscal Year Annual Research Report
地理空間イメージと案内情報に基づいた自動車運転者の進路推論に関する研究
Project/Area Number |
15656124
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
外井 哲志 九州大学, 工学研究院, 助教授 (20201650)
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Keywords | 案内情報 / 道路網 / 標識 / 認知科学 |
Research Abstract |
本研究は、自動車の運転者が、情報が不十分な分岐点で進むべき方向を推論するプロセスを明らかにすることを目的とする。このため、まず、運転者が予定経路の既知情報と走行中の情報を比較処理する構造、およびそれらを総合して進むべき方向を推論するプロセスをモデル化する。 次に、推論の中心となる、分岐点での進路選択モデルにおけるパラメータを実験的に求めるため、実験シミュレータ用ソフトウェアを開発し、既知情報、案内情報に関する多くの条件下でシミュレータ実験を実施する。そして、実験データの分析結果を通して、案内情報が十分でない場合の分岐点での進路推論のプロセスを明らかにする。 本年度は、まず、運転者が予定経路の既知情報と走行中の情報を比較処理する構造、およびそれらを総合して進むべき方向を推論するプロセスについて、運転経験者へのインタビューと専門家の討議を通して検討した。なお,運転経験者へのインタビューで得られた結果は、本人の同意を得て分析に使用している。 次に、進路推論モデルにおける運転者行動を実験的に明らかにするため、次の機能を有する実験用シミュレータの開発と道路網データの作成を行った。 (1)任意の道路網データに対し、運転者(被験者)ごとに出発地・目的地とその間の予定経路、標識の配置と案内地名を設定することができる。 (2)被験者が各分岐点で進行方向を入力するたびに、進入する交差点の分岐状況、地名案内状況、出発点または中継点からの経過時間、走行距離が、モニター画面上にイメージ表示される。
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