2003 Fiscal Year Annual Research Report
稚内層珪質頁岩を用いた吸放湿型除湿・熱交換換気装置の開発
Project/Area Number |
15656134
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
絵内 正道 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (00001991)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本間 義規 岩手県立大学, 盛岡短期大学部, 助教授 (90331272)
森 太郎 北海道大学, 大学院・工学研究科, 助手 (70312387)
羽山 広文 北海道大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (80301935)
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Keywords | 吸放湿 / 除湿器 / 熱交換換気扇 / 珪藻土 / モーターダンパー / 湿気浸透率 |
Research Abstract |
本年度は課題を次の二つに絞って研究を進めた。 (1)往復型のモーターダンパーの試作とコスト低減効果 市販では20万円に達するモーターダンパーを2個使用すると、その費用だけで、ヒートポンプを使用している除湿器の8個相当の価格になる。そこで、直径200mmの塩ビパイプを用いて2個のモーターダンパーを一体化させる工夫、さらに夏期の除湿切り替えインターバル(0.5h)、冬季の熱交換インターバル(0.05h)制御の工夫を試みた。試作を通じ、制御部34.8千円、本体52.08千円になることが分かった。実現のためには更なる低価格化努力が必要になる。 (2)含浸させた焼成珪藻土粒を用いて球状化した吸放湿ボールの湿気浸透率の測定 粒体積が大きいほど湿気浸透率は増大する傾向にある(バール内の珪藻土粒間の隙間が増大し物質伝達が円滑化するため)。ボール径が大きくなるほど湿気浸透率は減少する傾向にある(容積あたりの表面積が減少し、物質伝達率の影響割合が減少するため)。この傾向を珪藻土ボールの製造に当て嵌めると、充填粒径は出来るだけ大きく、吸放湿ボール径は出来るだけ小さくしたほうが良い、ということになった。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 絵内正道 他6名: "含浸珪藻土粒の物性値の同定"空気調和衛生工学会北海道支部学術講演会論文集. 38. C-1 (2004)
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[Publications] 絵内正道, 荒谷登, 小西一也: "吸放湿型除湿・熱交換換気装置の開発-電動ダンパーの試作とその価格"空気調和衛生工学会北海道支部学術講演会論文集. 38. Cp-1 (2004)