2003 Fiscal Year Annual Research Report
トロイダルプラズマにおける運動論的誘電率を用いた安定性解析
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15656234
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
福山 淳 京都大学, 工学研究科, 教授 (60116499)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村上 定義 京都大学, 工学研究科, 助教授 (40249967)
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Keywords | トロイダルプラズマ / 誘電率 / 波動解析 / 安定性 / 巨視的安定性 |
Research Abstract |
1.電磁流体平衡コードによって求められたトカマク配位に対して,マクスウェル方程式の境界値問題を解析する3次元波動伝播解析コードTASK/WAを新たに開発した.そして,電子密度に比例する一定の電流源に対して,波動振幅の体積積分を十分大きな極大とする条件から,固有モードの周波数および成長/減衰率を求めることが可能になった. 2.運動論的誘電率テンソルを用いた解析に先立ち,流体的誘電率テンソルを用いてMHD不安定性を解析した.多流体方程式から出発し,圧力勾配や電界によるポロイダルおよびトロイダル流れや各粒子種間の衝突を正確に取り入れた誘電率テンソルを導出し,円柱プラズマにおける外部キンクモード,トカマクプラズマにおける内部キンクモード・アルヴェン固有モード等の解析を行い,成長率のパラメータ依存性を理論解析結果と比較した.さらに抵抗性壁モードの解析を行うため,有限抵抗壁における境界条件の検討を行った. 3.トカマクにおける粒子軌道を解析し,粒子軌道に沿って軌道積分を行うことによって,任意の速度分布関数に対する積分形の運動論的誘電率テンソルの定式化を行った.そして,解析的に与えられた速度分布関数に対して誘電率テンソルを計算するコードを作成した.
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