2003 Fiscal Year Annual Research Report
ORC4変異マウスを用いた個体レベルでの細胞周期研究
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15657045
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
浅野 雅秀 金沢大学, 学際科学実験センター, 教授 (50251450)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
成瀬 智恵 金沢大学, 学際科学実験センター, 助手
橋本 憲佳 金沢大学, 学際科学実験センター, 助教授 (50242524)
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Keywords | 複製開始点認識複合体 / DNA複製 / 細胞周期 / 遺伝子トラップ |
Research Abstract |
Origin Recognition Complex (ORC)は多くの生物種で保存され、DNA複製起点に結合して複製開始に機能するのみならず、染色体の安定化や細胞周期の制御に関わることが知られている。我々は遺伝子トラップ法による新規発生制御遺伝子の探索の過程で、Orc4遺伝子をトラップしたES細胞を単離し、それを用いてOrc4変異マウスの作成に成功した。これまでにORC4遺伝子内におけるトラップベクター挿入部位を同定し、野生型染色体と変異型染色体の区別ができるようになったので、ホモ変異胎仔の発生段階における生存率を調べた結果、in vivoでは胎生3.5日から7.5日の間に致死となり、胎生4.5日以降in vitro cultureに移行した場合には培養4日目には内部細胞塊が消失することがわかった。また、培養3日目には内部細胞塊におけるBrdUの取り込みがほぼ消失し、アポトーシスを起こしていた。ホモ変異胚由来の内部細胞塊を用いた解析には限界があるので、現在、ホモ変異胚をレスキューするためにloxP配列で挟んだORC4遺伝子を導入したトランスジェニック(Tg)マウスの作成を行っているところである。今後、このTgマウスとOrc4変異マウスを交配することにより、Orc4変異胚のレスキューを試みると共に、Creの発現によりOrc4を人為的に欠損させて、細胞周期やDNA複製におけるORC4の役割を詳細に解析する予定である。
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