2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15657061
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
曽根 良昭 大阪市立大学, 大学院・生活科学研究科, 教授 (60145802)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荻布 智恵 大阪市立大学, 大学院・生活科学研究科, 助手 (80336792)
田中 勝治 大阪市立大学, 大学院・生活科学研究科, 講師 (10291600)
新平 鎮博 大阪市立大学, 大学院・生活科学研究科, 教授 (50171369)
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Keywords | 音楽聴取 / 消化活動 |
Research Abstract |
本研究で、今年度は音楽に関する基礎的な検討を行った。 (音楽と生理的な機能について) 音楽は、宗教的儀式や祭典に用いられてきたが、現在では、昇華した形の芸術だけでなく趣味として様々な分野で聴取されている。一方、その場の雰囲気を盛り上げる実用音楽、たとえば、貴族社会においては食卓音楽として用いられ、音楽家と料理人は宴会に不可欠である。その名残で、現在でも食事に音楽はつきものである。加えて、音楽療法などで、音楽のもつ精神的な作用が期待され、その生理メカニズムの研究が進みつつある。 (音楽の要素) 音楽は、リズム・メロディ・和音の三要素からなるが、物理的な要素として周波数の検討がされるようになった。本研究で用いる音源の一つとして用いるオルゴールは、オルゴール療法で効果があるとされるが、それは低周波から100万Hzを越える高周波を含んでいることがわかり、本研究でも追認した。つまり,、可聴域である2万Hz以上の高周波が生理的機能に関わる要因の一つである。これは都会に比べ森林に高周波が多いこととも関係する可能性を指摘した。つまり、音楽面だけでなく物理特性の測定システムを本研究では用いている。 (その他の基礎検討と次年度の準備) 音楽については、実験を行う場合の位相問題(いわゆるリスニングポイント)があり、その検討から無指向性のスピーカシステムを実験室に導入した。次年度の研究では、その評価システムとして、胃電図など物理生理的指標と問診形式によるテストでデータを解析するが、一度に同じ条件の音楽聴取が可能なセッティングを行った。
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