2003 Fiscal Year Annual Research Report
ダニ喘息の経口ワクチンを目指したプロバイオティクスの創生
Project/Area Number |
15658025
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
室岡 義勝 大阪大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (60029882)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小野 比佐好 大阪大学, 遺伝情報実験センター, 助手 (40224274)
山下 光雄 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (40220347)
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Keywords | ダニアレルゲン / 経口減感作療法 / IgE抗体 / エピトープワクチン |
Research Abstract |
アレルゲン或いはペプチド遺伝子を組み込んだ食品微生物を開発し、それ自体またはそれら微生物が生み出す醗酵産物を経口減感作療法に応用する目的で下記の研究を行った。 1.アレルゲン分子群の解析とワクチンの分子設計 アレルギー患者血清をプローブとしてダニ虫体由来のcDNAライブラリーを一次スクリーニングした結果、数十個のキャンディデートが収得できた。これらを現在二次スクリーニングを行って、より反応性の高いクローンの収得を試みている。 2.アレルゲンの定性・定量 すでにアレルゲンとして同定されている分子種の特異的な抗体を作製するために大腸菌の発現ベクターに組み換えて精製を行なった。乳酸菌の中でダニ主要アレルゲンDerf1を発現させタンパク質を確認した。 3.組み込み型安全ベクターの構築 食品製造用にするためには薬剤耐性マーカーを含んでいない染色体組み込み型ベクターが望ましいので、発酵食品から単離された乳酸菌の染色体DNAをランダムに制限酵素処理を行ったのち、DNA断片をクローニング中である。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] R.Sriprang: "Enhanced accumulation of Cd^<2+> by a Mesorhizobium sp. transformed with a gene from Arabidopsis thaliana coding for phytochelatin synthase"Applied and Environmental Microbiology. 69(3). 1791-1796 (2003)
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[Publications] M.Tansengco: "Crinkle, a novel symbiotic mutant that affects the infection thread growth and alters the root hair, trichome, and seed development in Lotus japonicus"Plant Physiology. 131. 1054-1063 (2003)
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[Publications] 室岡義勝: "共生工学による環境修復"日本農芸化学会誌. 77(2). 146-149 (2003)
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[Publications] Uchiumi, T: "Expression islands clustered on symbiosis island of Mesorhizobium loti genome"Journal of Bacteriology. (in press). (2004)
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[Publications] 室岡義勝: "高機能プロバイオティクスとしての乳酸菌L137株"日本乳酸菌学会誌. 14(2)(in press). (2004)
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[Publications] P.Kiatpapan(共著): "ACS Symposium Series 862 Fermentation Biotechnology(ed.B.C.Saha)"American Chemical Society, Washington, DC. 221-232 (2003)
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[Publications] 平山令明(翻訳・共訳): "タンパク質ハンドブック"丸善(株). 540 (2003)