2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15658038
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
梶原 忠彦 山口大学, 農学部, 教授 (90035121)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松井 健二 山口大学, 農学部, 助教授 (90199729)
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Keywords | 海産緑藻 / オオハネモ / 配偶子 / 活性化 / 誘引活性 / フェロモン |
Research Abstract |
これまでに、海産緑藻ハネモ(Bryopsis plumosa)の培養雄性配偶子を用いてオオハネモ(Bryopsis maxima)雌性配偶子懸濁液から、ハネモ雄性配偶子誘引活性酸性画分を得た。従って本研究では、オオハネモ培養条件を確立し、オオハネモ雄性配偶子誘引活性を検証するとともに種特異性などを精査する共に活性物質を単離・同定することを目的とした。 ハネモと同様の条件でオオハネモ藻体の継代培養および性成熟誘導を詳細に検討したが成功に至らなかった。しかし、オオハネモ天然藻体(雌雄不明)を、エアレーションを行いながら温度15℃で培養すると、2日目に成熟することが分かり、雌雄性配偶体を識別することが可能となり、翌朝、自然光を当てることによって各配偶子を放出できることが明らかになった。つぎに、雄性配偶子液を数滴取り、そこへ雌性配偶子液を一滴添加し、顕微鏡観察を行ったところ、雌性配偶子1個体に雄性配偶子が複数群がっている様子が確認された。つまり、オオハネモの雌性配偶子が雄性配偶子を誘引することがはじめて明確になった。更に、オオハネモ雌性配偶子懸濁液からの酸性画分について、キャピラリー法およびフロリナート法により雄性配偶子誘引活性をアッセイした結果、両法とも先の誘引現象ほど顕著ではないが誘引活性が認められた。従って、活性画分からの活性物質の分離精製を行い、配偶子活性化・誘引活性を吟味するとともに閾値を決定することが今後の課題となった。
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