2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15658057
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
飯田 浩二 北海道大学, 大学院・水産科学研究科, 教授 (40142707)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 正典 本多電子株式会社, 技術本部・次長
KANG Donhyug 日本学術振興会, 外国人特別研究員
向井 徹 北海道大学, 大学院・水産科学研究科, 助教授 (60209971)
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Keywords | 水中超音波カメラ / 超音波診断装置 / スルメイカ / クラゲ / オキアミ / ROV |
Research Abstract |
医療用超音波診断装置のセンサーヘッドを用いて高解像度の音響カメラを製作し、水深10mの海中において魚類や動物プランクトンなどを至近距離から非接触観察することにより、自然状態における対象生物の内部構造,形状、姿勢、行動などを定量的に測定する生物量計測手法の開発を目的として,以下の研究を実施した。 1)水中超音波カメラの試作 医療用超音波診断装置のセンサーヘッドを用いて水中で使用可能な超音波カメラを製作した。本装置は本体を耐圧容器に収容し,水深10mの水中で使用できるようにした。プローブと本体信号処理部との接続には水中ケーブルを使用した。送受信部や撮像系のハードウェアは医療用と同じものを用い、水中音速、減衰補正等のパラメータの変更を行なった。 2)水中生物の高解像度音響映像の取得 試作した水中超音波カメラを魚、イカ,クラゲ,エビ、オキアミなどの飼育水槽に入れて、高解像度の音響が得られるよう、プローブの設置位置、対象までの距離、深さなどの最適値を検討した。特に、体長10cm以下の稚魚の鰾や脊椎骨の形状や大きさがリアルタイムで測定することができた。また稚エビやオキアミを用いて、水中での形状、姿勢、行動の測定が可能になった。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] KANG, Donhyug: "Density Estimation of an Euphausiid(Euphausia pacifica) in the Sound Scattering Layer of the East China Sea"Journal of Korean Fisheries Science. 36(6). 749-756 (2003)
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[Publications] 本田 聡: "航走減衰と船速および海象との関係"Nippon Suisan Gakkaishi. 69(4). 558-567 (2003)