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2005 Fiscal Year Annual Research Report

化学物質に暴露したラット初期着床胚のプロテオーム解析による胚発育機能分子の探索

Research Project

Project/Area Number 15658090
Research InstitutionNational Institute of Health Sciences

Principal Investigator

宇佐見 誠  国立医薬品食品衛生研究所, 薬理部, 研究員 (20223521)

Keywordsプロテオーム解析 / 胚発育 / ラット / 初期着床胚 / 二次元電気泳動 / インジウム / セレン / カフェイン
Research Abstract

1.ラット初期着床胚および卵黄嚢膜のプロテオーム解析をするために、前年度に確立した胚サンプルの可溶化法および二次元電気泳動条件をさらに改良し、スタンダードサイズのゲルに対応させることにより解析の精度を向上させた。その結果、胎齢11.5日のラット胚1個あたり約800のタンパクスポットを検出できた。
2.胚発育機能分子を探索するために、改良した二次元電気泳動法を用いて、インジウム、セレンおよびカフェインに曝露したラット培養胚の胚タンパクを解析した。その結果、いずれの化学物質においても、曝露したラット培養胚の胚タンパクに、複数の発現量が増加するタンパクスポットおよび発現量が減少するタンパクスポットを検出した。現在これらのタンパクスポットの同定を質量分析法により行っている。
3.インジウムに曝露したラット培養胚の卵黄嚢膜タンパクを解析した結果、卵黄嚢膜に特異的に発現しているタンパクスポットの発現量の増加および減少が検出された。また、胚と卵黄嚢膜に共通のタンパクスポットにおいても、発現量の変化に差が認められた。これらの結果から、胚タンパクと卵黄嚢膜タンパクにおける化学物質によるタンパクスポットの変化の比較により、卵黄嚢膜において胚発育に重要な役割を果たすタンパクが同定されることが期待される。
4.インジウム、セレンおよびカフェインヘの曝露により発現量が変化するタンパクスポットを比較した結果、変化するタンパクスポットは化学物質ごとに異なっていることが認められた。現在、化学物質をさらに追加すると共に、科学物質およびその胚に及ぼす影響の種類とタンパクスポットとの関係について解析を行っている。これらのタンパクには、胚発育において重要な役割を果たすものが含まれていることが期待される。

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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