2005 Fiscal Year Annual Research Report
BAC-TgMを用いたビタミンD3によるレニン遺伝子発現・血圧制御機構の解明
Project/Area Number |
15658105
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
谷本 啓司 筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 助教授 (90261776)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
深水 昭吉 筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 教授 (60199172)
石田 純治 筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 講師 (30323257)
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Keywords | 血圧制御 / レニン / 大腸菌人工染色体 / トランスジェニック・マウス |
Research Abstract |
本研究室では以前、内在のレニン遺伝子を欠損するマウスの作製を行った(レニン遺伝子欠損マウス)。このマウスにおいては、RA系は正常に機能せず重篤な低血圧状態となることがわかっている。 次に私は昨年までの本研究成果として、レニン遺伝子の発現制御領域が正常(WT)あるいは変異型(MT)のBACDNAを用いて、トランスジェニック・マウスを作製した。同マウスの遺伝子発現解析の結果から、レニン遺伝子発現に必須の転写制御領域を見いだすことができた。 そこで本年度は、レニン遺伝子欠損マウスとBACトランスジェニック・マウスを交配することにより、変異型のレニン遺伝子により、遺伝子の発現と血圧表現型をレスキューすることができるのかを検証することとした。この目的のために、内在レニン遺伝子が存在しない状態でBAC導入遺伝子を保持するレスキュー・マウスを交配により作製した。遺伝子型の解析はSouthern blot法により行なった。また、対照群としてレニン遺伝子ホモ欠損マウス(Ren-KO/Ren-KO)と、レニン遺伝子ヘテロ欠損マウス(Ren-KO/Ren-1c)とを用いた。これらのマウス(WT-BAC-Ren::Ren-KO/MT-BAC-Ren::Ren-KO)における血圧をTail-Cuff法により解析した結果、正常血圧の維持に必須のレニン遺伝子発現制御DNA領域を複数見いだすことができた。
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[Journal Article] Identification of cis-regulatory sequences in the human angiotensinogen gene using transgene coplacement and site-specific recombination2005
Author(s)
Shimizu, T., Oishi, T., Omori, A., Sugiura, A., Hirota, K., Aoyama, H., Saito, T., Sugaya, T., Kon, Y., Engel, J.D., Fukamizu, A., Tanimoto, K.
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Journal Title
Molecular and Cellular Biology 25(8)
Pages: 2938-2945