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2003 Fiscal Year Annual Research Report

小児における遺伝子情報を考慮した抗癌剤の個別投与設計

Research Project

Project/Area Number 15659033
Research InstitutionChiba University

Principal Investigator

北田 光一  千葉大学, 医学部附属病院, 教授 (90110345)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 石井 伊都子  千葉大学, 大学院・薬学研究院, 助教授 (00202929)
有吉 範高  千葉大学, 医学部附属病院, 助教授 (00243957)
Keywordsブスルファン / シクロフォスファミド / 血中濃度 / 遺伝子多型 / 小児
Research Abstract

本年度はまず、造血幹細胞移植前処置におけるブスルフアン(BU)の試験投与の有用性について検討を行った。1ヶ月から8才までの21名の小児を対象に、前処置プロトコールによる本投与開始1週間前にBUを0.7mg/kgで単回試験投与し多回採血を行い、患者固有のクリアランスを算出した。次に、この事前情報に基づき算出された対象患者に対しての至適投与量でプロトコールによる本投与を開始した。その後再度経時的に採血を行い、薬物動態パラメータを算出して試験投与時のそれと比較を行った。その結果、Tmaxに差が認められた症例が散見されたが、クリアランスはほぼ同値であった。よって、1週間前に約半量の試験投与を行うことで、平均血中濃度を目標濃度とするための至適投与量を設定することが可能であると考えられた。また、小児のBUクリアランスの個体差は大きく、小児に対するプロトコールで繁用される1.4mg/kgの投与量で有効治療濃度域内におさまると予測された症例は7例(33%)のみであり、従来のプロトコールによる投与量の大幅な修正が必要となった症例も数例存在した。BUの血中濃度モニタリングは、小児の母集団パラメータを算出するためにさらに症例数を増やす必要があり、来年度も継続して実施する予定である。
また、本年度はシクロフォスファミド(CP)の代謝的活性化に関与しているCYP2B6の遺伝子多型に関しての検討を開始した。CYP2B6の日本人に多くみられる多型はCYP2B6*6およびCYP2B6*4であることから、これらの多型酵素および野生型CYP2B6の発現系をバキュロウイルス-昆虫細胞系により構築した。来年度は、これらの発現酵素を用いCP4-水酸化酵素活性の測定を行い、CYP2B6の遺伝子多型がin vivoにおけるCPの代謝的活性化の個体差の原因となるか否かについての検討を行う予定である。

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Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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