2003 Fiscal Year Annual Research Report
医薬情報コミュニティ中核としての薬学部情報薬局の立ち上げと教育研究への活用
Project/Area Number |
15659039
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
山内 あい子 徳島大学, 薬学研究科, 助教授 (30122253)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中馬 寛 徳島大学, 薬学部, 教授 (20304545)
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Keywords | 医薬情報 / 情報コミュニティ / 薬物催奇形性情報 / 成長型データベース / 双方向通信 / 情報薬局 / 医療薬学教育研究 / 社会システム |
Research Abstract |
本研究は、薬物の催奇形性に焦点をあてた双方向・成長型データベース(DB)を持つ医薬情報コミュニティの中核として、『薬学部情報薬局』を立ち上げ、薬学部と大学院薬学研究科(H16年4月より、ヘルスバイオサイエンス研究部)におけ教育研究に活用することを目的とした試験的研究である。平成15年度には、本研究の構想と先導研究における試用DBシステムに関する論文を公表した。初年度の研究実績としては、双方向・成長型DBシステムの環境整備のため、PC3台を設置し、研究室内で疑似ネットワークシステムを構築した。さらに、薬物催奇形性に関する基本文書情報DB、化合物情報DBシステムをヴァージョンアップし、医療用医薬品の催奇形性情報と化合物分子情報の入力と検証を継続実施している。また、これらの情報を利用して、定量的構造活性相関解析手法を用いた薬物の母乳移行性の予測に関する研究を行い有用な知見を得たので、その研究成果を学会誌に投稿する予定である。薬物催奇形性症例情報DBについては、NTT東日本関東病院薬剤部中田栄子薬剤師の協力のもと、症例情報の具体的な収集方法や項目に関する詳細な検討を重ねている。また、徳島大学病院産婦人科および周産母子センターの医師に協力を呼びかけ臨床との協力関係を構築しつつあり、臨床サイドからの薬物催奇形性に関する症例登録と検索機能を持った実用的DBシステムへの発展をはかっている。 最近、科学技術振興機構・社会技術研究システム・平成15年度公募型プログラム「医薬品安全性情報コミュニティの構築にむけて」(研究代表者:山内あい子)の研究と併せて、徳島大学薬学部情報薬局を立ち上げ薬剤師1名を採用して、薬物催奇形性情報を主体とした情報収集・提供活動を開始した。現在、この情報薬局を、学部および大学院における医療薬学教育・研究に活かすべく、学内外で活動を始めているところである。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] 山内 あい子, 中田 栄子, 中馬 寛: "双方向・成長型薬物催奇形性情報コミュニティの構築"The Journal of Computer Chemistry, Japan. Vol. 2・No.3. 71-78 (2003)