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2004 Fiscal Year Annual Research Report

低出生体重児における胎児期の喫煙暴露と精神運動発達,行動障害の関連に関する研究

Research Project

Project/Area Number 15659255
Research InstitutionTokyo Women's Medical University

Principal Investigator

河野 由美  東京女子医科大学, 医学部, 講師 (50243390)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 三科 潤  東京女子医科大学, 医学部, 助教授 (60277192)
松田 義雄  東京女子医科大学, 医学部, 助教授 (10339020)
佐久間 泉  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (80246644)
Keywords喫煙 / 受動喫煙 / 胎児 / 低出生体重
Research Abstract

分娩直後の母児からニコチン・コニチン濃度の測定のために毛髪および尿のサンプルを採取した対象の母にアンケート調査行い,妊娠前・中と分娩前・後での喫煙にっいて検討した.対象の母は29名で,出産時の平均年齢32.6歳,第1子13名,第2子14名,第3子が2名であった.妊娠前の喫煙率は5名17.2%,妊娠中の喫煙は1名3.4%であった.喫煙例は全例1日10本以上吸っていた.妊娠中に喫煙の1名は妊娠中期以降喫煙を中止していた.妊娠前の家族内の喫煙率は10名34.4%,妊娠中は10名34.4%で変化していなかった.家族内の喫煙も全例1日10本以上であった.妊娠中に家族が喫煙していた10名のうち分煙されていなかったのは4名,妊娠中に分煙されていない職場で働いていたのは4名であった.このうち2名は重複しており計6名20.1%に胎児期の受動喫煙が示唆された.分娩前3日間の喫煙は1名が1本を吸ったのみであった.分娩前の家庭内の喫煙は6名に認め,3例は分煙されていなかった.妊娠中の受動喫煙の有無と出生体重(有り3072±414,なし3112±344,mean±SD, g),出生時頭囲(有り33.8±1.0,なし33.5±1.0,cm)に有意差を認めなかった.また妊娠前の喫煙の有無では,出生体重(有り2973±130,なし3131±379,g)は妊娠前喫煙有りの方が小さい傾向にあったが有意差は認めなかった.1ヵ月健診時の体重増加率(g/day)と分娩後の家族の喫煙の有無,受動喫煙の有無と有意な関係を認めなかった.
一般成人の受動喫煙例の毛髪のニコチンおよびコニチン濃度を,これまで報告されているHPLC法で測定を試行したところコニチンは検出されず検出限界以下と考えられた.このため毛髪の前処理法を工夫することにより感度の高い測定法を検討中である.一般成人の受動喫煙例の尿サンプル中からELISAキットではコニチンは検出されなかった.最終年度で対象サンプルの測定結果とアンケート調査結果の関連について検討する予定である.

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Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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