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2003 Fiscal Year Annual Research Report

放射線防護剤の新たな投与法の開発

Research Project

Project/Area Number 15659281
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

足立 利貞  九州大学, 大学病院, 助手 (10335979)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 畠中 正光  九州大学, 大学病院, 講師 (40253413)
前田 豊樹  九州大学, 大学病院, 助手 (30264112)
吉武 慎一郎  九州大学, 大学病院, 助手 (80315142)
Keywordsラット / IVR / 放射線防護
Research Abstract

本年度は、放射線防護剤(アミフォスチン)の投与経路となる肝動脈へのカニュレーション法の習得を中心に行った。本手技の具体的な手順は以下の通りである:1)オスのSprague Dawleyラット(8〜12週齢、体重250〜500g)をペントバルビタールナトリウム40mg/kg腹腔内注射により麻酔し、腹部を切開する、2)右胃大網動脈を剥離し、実体顕微鏡下で同動脈に切り込みを入れ、プラスチックチューブを挿入、チューブ先端が肝動脈起始部に位置するまで進めて、糸で固定する、3)閉腹後、ダイナミックMRIを施行し、正確にカニュレーションされていることを確認する。本手技は非常に細い血管(太さ約0.3mm)を対象とするため、技術習得に時間を要したが、現在ではほぼ確実にカニュレーションできるようになった。
また上記と平行して、放射線照射によるDNA損傷の一般的な評価方法である小核試験法の準備を行った。本法は、放射線等により損傷を受けた染色体が細胞分裂後に核に取り込まれず、小核として出現することを利用するものであり、測定感度が高いことが知られている。具体的には、1)(照射後の)肝をコラーゲナーゼで灌流し、肝細胞を単離する、2)得られた細胞を細胞分裂促進因子を加えて培養する、3)細胞を固定・DAPI染色後に蛍光顕微鏡で観察する、という手順が必要であり、現在各工程の予備実験を行っている。
本年度は当施設の動物用照射装置が更新されたため、放射線照射を伴う手技はあまり行うことができなかったが、今後は上記小核試験法の準備が整い次第、開始する予定である。

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Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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