2004 Fiscal Year Annual Research Report
脊髄損傷後の脊髄再生プロセスにおけるNa+-K+ATPaseの役割
Project/Area Number |
15659367
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
土肥 修司 岐阜大学, 大学院・医学研究科, 教授 (40155627)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中川 敏幸 岐阜大学, 大学院・医学研究科, 教授 (00271502)
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Keywords | 細胞内シグナル伝達 / MAPK / ERK / PC12 cell / ATPsensitive K+チャネル / PLD / 局所麻酔薬 / テトラカイン |
Research Abstract |
脊髄損傷による四肢麻痺は、脊髄外傷や大血管手術後のみならず、まれだが麻酔中や痛みの治療後にも発生している。さまざまな予防的処置や治療がなされているものの、一旦脊髄損傷(下肢麻痺)が生じるとそれからの快復は極めて難しい。しかしこの数年間の神経科学の進歩は、脊髄のニューロンや軸索の再生の知見も集積し、損傷脊髄の再生(四肢麻痺の治療)の可能性がある。 初年度の研究で、局所麻酔薬、テトラカインのアポトーシスに影響を観察し、テトラカインは濃度依存性にPC-12細胞のアポトーシスを誘導し、重要な細胞膜関連のシグナル誘導酵素であるphospholipaseD(PLD)が、DGやPKCの活性を介して細胞をアポトーシスから守ることなどを明らかとし、PLDの活性が細胞の再生にも影響している可能性示唆する結果を得たので、更に新しく臨床導入されたロピバカインとレボブピバカインのアポトーシスシグナル伝達分子への影響を検討する。しかし、本年度の研究計画は、大学の移転などで進んでいない。 現在までの結果として、PC12細胞をもちいてWestern blot法で検討し、ATPsensitiveK+チャネル作動薬は、MAPKカスケードの内、主に細胞増殖刺激により活性化されるERKが賦活することを見出している。 また引き続き、新しく導入された局所麻酔薬、ロピバカインとレボブピバカインのアポトーシスシグナル伝達分子PLDの活性への影響を検討している。
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Research Products
(1 results)