2004 Fiscal Year Annual Research Report
乳蛋白ラクトフェリンの水痘帯状疱疹ウイルス感染に伴う疼痛の発生予防効果
Project/Area Number |
15659374
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
津田 喬子 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (90155383)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 彰師 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 講師 (40254289)
津田 洋幸 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (10163809)
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Keywords | 帯状疱疹 / 帯状疱疼痛 / ラクトフェリン / VAS / 無作為化二重盲検比較試験 |
Research Abstract |
今回の無作為二重盲検比較試験に先立ち、発症14日以内の成人帯状疱疹患者5名を対象に、抗ウイルス薬に加えて1錠中にウシラクトフェリン100mgを含有する錠菓を1日18粒(ウシラクトフェリンとして1日1.8グラム相当)を8週間摂取して続く4週間は摂取しないで、計12週問について抗ウイルス薬との併用効果および副作用発現を観察した。その結果、痛みの軽減、皮疹治癒促進効果が得られる可能性を認めた。血液検査値に特別な変化はなく、軽度の便秘、下痢以外に問題となる副作用症状は発生しなかった。そこで、プラセボを用いた無作為二重盲検比較試験による疼痛予防効果の検討に着手した。プラセボおよびラクトフェリン含有錠菓のいずれも一日18錠、8週間経口摂取させ、次の4週間は摂取しない観察期間とした。計12週間にわたり症状およびウイルス抗体価の変化、疼痛に関与する血中サイトカイン値の変化、visual analogue scale(VAS)により判定する疼痛の変化などにより総合的に評価を行っている。現在エントリー患者3名において試験中である。いずれの被検者においても副作用は認められていない。院内皮膚科、他院皮膚科および開業医に患者紹介を依頼し、対象を広く募り試験を鋭意続行中である。
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Research Products
(6 results)