2003 Fiscal Year Annual Research Report
前立腺の前方筋線維性間質(AFMS)の機能解析におけるα1およびM受容体の意義
Project/Area Number |
15659386
|
Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
藤戸 章 京都府立医科大学, 医学研究科, 講師 (60315950)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河内 明宏 京都府立医科大学, 医学研究科, 助教授 (90240952)
三木 恒治 京都府立医科大学, 医学研究科, 教授 (10243239)
浮村 理 京都府立医科大学, 医学研究科, 助手 (70275220)
野本 剛史 京都府立医科大学, 医学研究科, 助手 (20301426)
水谷 陽一 京都府立医科大学, 医学研究科, 講師 (10243031)
|
Keywords | Alpha-1受容体 / 前立腺 / Anterior fibromuscular stroma / RT-PCR / m-RNA / 免疫組織化学 |
Research Abstract |
ヒト前立腺組織を、前立腺が手術で摘出される前立腺癌あるいは膀胱癌の患者から、手術直後に実験資料として、10例分を凍結保存した。前立腺組織は、McNealの前立腺解剖学により、Anterior fibromuscular stroma (AFMS),Peripheral zone (PZ),Transistion zone (TZ)に分類されるので、それぞれから1辺が3mmの立方体として切除し-80度に凍結保存した。それぞれの組織内のalpha-1-receptor subtype(1a,1b,1d)についてmessenger-RNAの発現量を、RT-PCR法を用いて、定量化したところ、AFMSにおいて、有意にalpha-1-receptor subtype(1a,1b,1d)の全てが高値を示した。さらにGlyceraldehyde-3-phosphate de-hydrogenase(GAPDH) geneの発現量もそれぞれの組織で測定し、alpha-1-receptor subtype(1a,1b,1d)/GAPDHにより相対的なalpha-1-receptor subtype(1a,1b,1d)の存在量を比較できるように換算すると、AFMSにより豊富にalpha-1-receptorが存在していることが明かとなった。現在、albha-1-receptor subtypeの遺伝子を免疫組織学的に確認し、AFMSの組織内のalpha-1-receptorが局在性を確認している。
|