2004 Fiscal Year Annual Research Report
前立腺の前方筋線維性間質(AFMS)の機能解明におけるα1およびM受容体の意義
Project/Area Number |
15659386
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
水谷 陽一 京都府立医科大学, 医学研究科, 助教授 (10243031)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三木 恒治 京都府立医科大学, 医学研究科, 教授 (10243239)
河内 明宏 京都府立医科大学, 医学研究科, 助教授 (90240952)
野本 剛史 京都府立医科大学, 医学研究科, 助手 (20301426)
山尾 裕 京都府立医科大学, 医学研究科, 助手 (90340520)
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Keywords | Alpha-1受容体 / 前立腺 / Anterior fibromuscular stroma / M受容体 / 排尿機能 |
Research Abstract |
ヒト前立腺組織を、前立腺が手術で摘出される前立腺癌あるいは膀胱癌の患者から手術直後に実験資料として、l2例分を凍結保存した。前立腺組織はMcNealの前立腺解剖学により、Anterior fibromuscular stroma (AFMS)、Peripheral zone (PZ)、Transition Zone (TZ)に分類:されるので、それぞれから1辺が3mmの立方体となるよう組織を切除し、-80℃で凍結保存した。各組織内のalpha-1-receptor subtype (1a、1b、1d)について、mRNAの発現量をRT-PCR法を用いて定量化したところ、AFMSにおいてalpha-1-receptor subtype (1a、1b、1d)の全てが有意に高値であった。さらにGlyceraidehyde-3-phosphate dehydrogenase (GAPDH) geneの発現量もそれぞれの組織で測定し、alpha-1-receptor subtype (1a、1b、1d)/GAPDHにより相対的なalpha・1・recept0rsubtype(1a、1b、ld)の存在量を比較すると、AFMSに豊富にalpha-1-receptorが存在していることが明らかとなった。また、AFMSの生理的役割の検討として、排尿時Trans rectal ultrasonography (TRUS)を用いてAFMSが排尿に直接的に関与する可能性があること、AFMSにおける結合組織平滑筋比が加齢に伴い増加していることを明らかにした。
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Research Products
(4 results)