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2003 Fiscal Year Annual Research Report

胚細胞がんにおけるα-フェトプテインの発現制御と自然治癒機構の関連

Research Project

Project/Area Number 15659387
Research InstitutionHyogo Medical University

Principal Investigator

島 博基  兵庫医科大学, 医学部, 教授 (90104257)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 中野 芳朗  兵庫医科大学, 医学部, 助手 (30360267)
森永 伴法  兵庫医科大学, 医学部, 助手 (10351818)
滝内 秀和  兵庫医科大学, 医学部, 講師 (30206908)
玉置 知子(橋本 知子)  兵庫医科大学, 医学部, 教授 (10172868)
KeywordsIL-18 / 神経分化 / 細胞障害 / 転写活性
Research Abstract

成人の肝がんにおいてはAFPの高値はp53の変異と関係しており、AFP (α-フェトプロテイン)を発現する胃がんが悪性度が強いことがでは報告されている。このようにAFP発現が悪性度と関連するといる事実から、AFP発現がnegativeに制御されることは予後の比較的よいことと相関することが示唆される。我々がクローニングしたATBF1遺伝子は4つのホメオドメインと21個のzinc-fingerを持ち、AFP遺伝子の上流の発現制御領域のcis-elementに作用してAFP発現をnegativeに制御する転写因子であるため、予後に関連する因子として本年度はこの遺伝子発現を中心に検討した。
ATBF1遺伝子は、mRNAから推定されるタンパクは400kDaであるATBF1-Aと、約300kDaであるATBF1-Bの2個のisoformをもつことを我々は明らかにしていたが、このタンパクは転写因子としてもっとも大きくタンパクレベルでの発現の確認が困難であった。今回、ポリクローナル抗体を作製してタンパクレベルでの解析を行った。
マウス精巣由来の胚性細胞腫であるP19細胞で、非分化時にはATBF1-mRNAの発現はほとんど検出されないが、レチノイン酸で神経分化誘導を行うとATBF1-Aの発現が著増するため、この系を用いてWesternプロットによりタンパクを解析した。このような巨大なタンパクのWestern解析の報告はほとんど認められなかったが、技術的な改良によりPAGE法でバンドを検出することができた。タンパクは、予測通りに約400kDaであったがこのことは、この巨大なタンパクが分解されずに細胞に存在して胚性細胞腫の分化に関連することを示した。またP19細胞の分化をオカダ酸もしくはp27アンチセンスDNA処理により抑制することにより、ATBF1タンパク発現も低下することを見いだした。

URL: 

Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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