2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15659410
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
原 浩昭 新潟大学, 医歯学総合病院, 助手 (90303156)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上田 潤 新潟大学, 医歯学総合病院, 医員
福地 健郎 新潟大学, 医歯学総合病院, 助手 (90240770)
阿部 春樹 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (40018875)
八百枝 潔 新潟大学, 医歯学総合病院, 医員
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Keywords | 線維紐帯 / 傍シュレム氏管組織 / 細胞外マトリックス / マトリックスメタロプロテアーゼ / ミオシリン / 遺伝子導入 |
Research Abstract |
出生直後のマウス肺よりマトリックスメタロプロテアーゼ-2(MMP-2)cDNAの合成に成功した。得られたcDNAを発現ベクターに挿入し、リポフェクション法によって培養cos 7細胞に遺伝子導入することに成功した。合成したMMP-2 cDNAはgelatinase活性を有するタンパクを合成することがザイモグラフィーによって確認できた。リポフェクション法による遺伝子導入でのタンパク発現の時間経過をザイモグラフィーにより確認した結果、gelatinase活性は遺伝子導入後3日目に最大ピークを示し、最低1週間以上持続することが確認できた。同様の方法で培養線維柱帯細胞に遺伝子導入を行った結果、MMP-2 cDNAを遺伝子導入した群とコントロールの空のベクターを遺伝子導入した群において、gelatinase活性に有意な差はみとめられなかった。これは、線維柱帯細胞自身にMMP-2分泌能を有すること、培養線維柱帯細胞へのリポフェクション効率がcos 7細胞よりも劣ることが原因として考えられた。この問題を解決するために、線維柱帯細胞において、より遺伝子導入効率のよいアデイウィルスベクターを用いた伝子導入法を検討する必要があると考えられる。 緑内障病理組織を用いた、ミオシリン、各種蛋白の免疫電顕については、現在試料の採取、作製中の段階である。原発開放隅角緑内障、ステロイド緑内障、発達緑内障、嚢性緑内障の各試料が集まり次第、正常眼の電顕試料と併せて、同一条件下で免疫染色を行う予定である。
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