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2004 Fiscal Year Annual Research Report

QOLと費用効果を基軸にした痴呆患者に対する歯科介入の標準化

Research Project

Project/Area Number 15659457
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

菊池 雅彦  東北大学, 大学院・歯学研究科, 助教授 (60195211)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 岩松 正明  東北大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (30343031)
阿部 一彦  東北福祉大学, 総合福祉学部, 教授 (40151089)
Keywords痴呆 / 軽度認知機能障害 / MMSE / QOL / 費用効果 / 歯科介入 / アンケート調査 / ガイドライン
Research Abstract

今年度は、要介護高齢者のための医療・介護に携わる職種の人を対象に、痴呆(認知症)患者の口腔ケアや歯科治療に関するアンケート調査を行った。アンケート調査の内容は、痴呆患者に対する口腔ケアへの取り組み状況のほか、重度痴呆患者の口腔内状況、口臭の有無、口腔清掃の難易、義歯使用の可否、患者が歯科治療を拒否するときの対応、歯科治療が患者のQOLに及ぼす影響などである。アンケート調査票は、口腔ケア研修会に来場した人に配布したほか、各種介護施設に郵送してアンケート調査への協力を要請し、ケアマネージャー、ヘルパー、看護師、介護福祉士、他の福祉関係者、医療関係者、リハビリテーション関係者など、300名から回答が得られた。
回答を集計した結果、ほとんどの人(92%)が痴呆患者を担当したことがあり、その中で91%の人が歯科治療の必要性を感じていた。一般患者と比較したときに、重度の痴呆患者では口腔衛生状態が悪いと考えている人が全体の84%、口腔清掃が難しいと考えている人が87%、義歯の使用が難しいと考えている人が74%を占めた。一方、全体の61%の人が、痴呆患者が歯科治療を嫌がる場合でも治療を行うべきであると答え、81%の人が歯科治療により痴呆患者のQOLは向上されると考えていた。今回の結果から、要介護高齢者のための医療・介護に携わる職種の人たちは、多くが痴呆患者を経験しており、重度の痴呆患者においては口腔清掃や義歯の使用が困難であると認識しつつも、歯科治療を実施することが患者のQOLの向上につながると考えていることが明らかになった。

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Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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