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2003 Fiscal Year Annual Research Report

エナメル質の再生とその臨床応用の可能性について

Research Project

Project/Area Number 15659466
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

寺田 善博  九州大学, 大学院・歯学研究院, 教授 (30038898)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 諸井 亮司  九州大学, 大学病院, 助手 (70325471)
永留 初實  九州大学, 大学院・歯学研究院, 助手 (30284516)
Keywordsエナメル質 / アメロジェニン / 吸着
Research Abstract

リコンビナントされたマウスのアメロジェニンrM179と豚のアメロジェニンrP172のアミノ酸配列の大きな違いは親水基の数である。これら二種類のアメロジェニンのアパタイトの対する吸着実験結果からアメロジェニンのアパタイトに対する吸着親和力は、親水基を多く持つrM179の方が低いことがわかった。このことから、アパタイトへの吸着には親水基、つまり、電荷は関与している可能性が低いということがわかった。また、これはのデータは青葉らが1989年に行った実験結果とも一致した。豚の天然歯より得られたアメロジェニンP173の吸着親和力はアミノ酸配列が酷似するrP172と同様の値となったことから、その構造等も類似していることが示唆された。
電気泳動実験から、アパタイトに対し吸着平衡状態にあったアメロジェニンは凝集し、大きな分子になっていることがわかった。また、Caイオン存在下での吸着実験の結果から、Caイオンがアメロジェニンの凝集に関与し、エナメル質を形成していくのではないかと考えられる。また、Naイオンはアメロジェニン分子の凝集を緩和することもわかった。エナメル質の形成時にこのようなイオンがアメロジェニンと相互作用することにより大きな単結晶を作っていくのではないかと考えられる。来年度はその分子レベルでの挙動について調べる必要があると考えらる。

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Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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